必見!探偵・興信所の浮気調査ガイド〜絶対に後悔しない8つの知識

探偵事務所・興信所を利用する目的のうち、最も多いのが浮気調査です。

相手の不貞(ふてい)行為を理由に離婚するためには、不倫をしていた…という明確な証拠が必要になります。また、婚約者の浮気を理由に婚約解消する場合も同様です。基本的に、配偶者・婚約者の不貞行為を立証しなければ、法的に責任を問うことはできません。

しかし、素人が自分で浮気の証拠を集めるのは至難の業(わざ)でしょう。そこで、多くは興信所に依頼して不貞行為の証拠を収集してもらう…という方法を選ぶことになります。

こちらでは浮気調査の手法、価格相場など、興信所の利用を考えている方が絶対に知っておきたい情報をまとめることにしました。

もしかして浮気をしているのではないか。いったん疑念を覚えると、どんどん不安に襲われて冷静な対処が難しくなっていきます。恋人・配偶者に不貞行為の疑いがある場合、興信所の利用を視野に入れて、まずは事実確認を取ることが大切です。

  1. そもそも、浮気調査とは?
  2. 浮気調査の具体的な方法は?
  3. 浮気調査を依頼するメリットとは?
  4. 浮気調査の価格相場をチェック!
  5. 浮気調査を依頼するときの注意点
  6. 浮気の証拠が見つかったらどうすればいい?
  7. 実際に浮気調査を利用した人の声を聞く!
  8. 浮気調査に関するよくある質問は?

1.そもそも、浮気調査とは?

さて、興信所が実施する浮気調査とは、どのようなものなのでしょうか?まずは浮気調査の実態を知った上で、一般にどのような人が依頼しているのかを確認してみましょう。

1-1.浮気調査では何を調べるの?

浮気調査・不倫調査などさまざまな呼び方がありますが、本質的には同じ調査です。多くの場合、恋人・婚約者が相手なら浮気調査、配偶者が相手なら不倫調査…と呼び方を分けています。

本来、浮気調査の目的は浮気の証拠を見つけることではありません。もちろん、浮気をしていれば証拠を集めることになります。しかし、そもそもの目的は浮気の有無を正確に確認することです。

なので、浮気の事実が判明しなかった…というのは調査失敗を意味しません。一定期間、対象の人物を調査しても浮気の事実が見つからない場合、浮気をしている可能性は非常に低い…という結論になります。

注意点は、あくまでも調査期間中の動きしか分からないことです。年に2〜3回しか浮気相手と会っていないケースだと、浮気をしているにもかかわらず、事実が明らかにならない…という恐れもあります。まずは、浮気調査が“調査期間中の動向を探るもの”ということをご理解ください。

1-2.どんな人が浮気調査を依頼するの?

浮気調査・不倫調査を依頼する方の過半数(51%)は離婚するための情報収集です。つまり、配偶者の不貞行為を理由に離婚したい、場合によっては慰謝料を請求するという目的になります。要するに、依頼者はクロと確信した上で依頼しているわけです。

次に多いのが、不貞行為の状況証拠を目にしたことがきっかけで依頼するケースになります。クレジットカードの明細にラブホテルらしき名前があった。見知らぬ女性と親密そうに歩いている様子を知人が目撃した。限りなくクロに近いグレーの状態です。離婚するかどうかは後に考えるとして、とりあえず事実を明らかにしたい…というニーズになります。依頼全体の31%程度に相当するそうです。

3番目が、恋人の浮気確認になります。なんとなく態度が怪しい…といったケースにあたるでしょうか。浮気を確信するには至らず、あくまでも“念のためにチェックしたい”という依頼です。

これまでの3種類で、浮気調査依頼の約95%を占めています。大半は、以上3種類のいずれかに該当する方が浮気調査を依頼するのでしょう。

2.浮気調査の具体的な方法は?

さて、浮気調査は具体的にそのような手法で行われるのでしょうか?こちらでは自分で実施できる簡易調査の方法、さらに興信所が実施する調査手法を解説したいと思います。

2-1.浮気調査の基本は対象者の監視!

万一、浮気が事実だった場合、裁判で証拠として認められるレベルの証拠を用意しなければなりません。そのためには、浮気現場を押さえる必要があります。実際に浮気している様子を写真・映像に収めるなど、物的証拠が必要になるわけです。どれだけクロに見えたとしても状況証拠だけでは裁判に勝てません。

そこで、浮気調査の際には対象者を監視する必要があるのです。もちろん、浮気の様子を確認できるまで、それなりの期間にわたり監視しなければ意味がありません。

2-2.自分で実施できる浮気調査方法

プロに依頼するほど浮気を確信できていない場合は、とりあえず自分で調査する…という選択肢もあるでしょう。

手始めに衣服のポケット、財布などに不審なものが入っていないか確かめてみてください。ホテルのレシート・ポイントカードが見つかったり、避妊具を購入したレシートが見つかった場合、怪しくなります。また、遠方の駐車場、ふだん行かない娯楽施設のレシートも要注意。家・職場から離れた場所で浮気をしている可能性があります。

ほかには、パソコンのブラウザーに残っている履歴を確認するのもいいでしょう。デートスポットを検索した履歴はありませんか?また、女性向けのブランドバッグなどを比較検討した形跡があれば、浮気を疑う十分な理由になります。

最後は行動の確認です。電話が鳴っても出ないなら、浮気相手からの着信…という可能性が考えられるでしょう。トイレなどわずかな時間でも携帯電話を手放さないのは、浮気相手とメールをしている可能性を示します。特にずぼらな男性が急に、携帯電話の管理を徹底しはじめた場合は要注意です。

ただし、上述の方法で得られるのは、あくまでも状況証拠だけ。裁判での立証に使えるような物的証拠ではありません。状況証拠だけを突きつけても、彼氏・旦那さんは浮気の事実を認めない可能性が高いでしょう。状況証拠を収集し、疑わしいと思ったらプロに相談する。浮気・不倫を解決するための基本です。

2-3.探偵・興信所が実施する調査方法

プロが実施する浮気調査の方法は明快です。事前に対象者の勤務先・通勤ルートなど、よく足を運ぶ場所を下見します。もちろん、行きつけの飲食店、趣味のために通っている施設もチェック対象です。

さらに、依頼者から情報を集め、浮気をしている曜日・時間帯を推測。可能な限り、高い確率で現場を押さえるために日頃の行動パターンまで徹底的に洗い出すのです。

いざ、調査期間がスタートしたら、興信所は対象者を尾行します。電車移動が基本の対象者なら徒歩尾行ですが、車移動をする対象者には車両による尾行を実施。

もちろん、徒歩尾行の際、対象者が急にタクシー・バスに乗り込むことも考えられます。徒歩尾行であっても、近くに車両を用意する。別の調査員に駅・バス停への待機指示を出しておく。あらゆる状況に対処できるよう万全の準備をするのです。

また、車両尾行の際、ピッタリと後ろに着いていくと対象者に気づかれる恐れがあります。間に無関係な車両を挟んで尾行するなど、プロにしかできない技術を駆使するのです。場合によっては、対象者の車両にGPSを設置するなどの方法を併用する可能性もあるでしょう。

対象者が本当に浮気をしている場合、興信所は2人の様子を撮影します。もし、ホテルに入るようなことがあれば、出てくるまで何時間でも張り込むことになるでしょう。ホテルから出るところなど、決定的証拠を押さえるためです。顔や服装が確認できる写真が必要なので、高品質な機材を駆使します。

詳細な事実確認を行い、浮気を示す決定的証拠を用意する。徹底した尾行・監視を実施できるプロならではの仕事といえます。

3.浮気調査を依頼するメリットとは?

単に浮気の有無を確かめたいだけなら、状況証拠でも十分です。恋人・配偶者の行動に不審な点があり、状況証拠になり得る物品が1つでも出てくれば、状況的にはほぼクロと考えていいでしょう。浮気の事実を突きつけるだけで気が済むのであれば、自分で調査する…という選択肢も有力です。

しかし、裁判の離婚事由として“相手の不貞行為”を訴えたい場合、配偶者・浮気相手に対する慰謝料請求を考えている場合はプロに頼むことで大きなメリットが生まれます。

興信所は言い逃れできない物的証拠として、写真・映像を収めるところまでが仕事です。もちろん、ホテルから出る瞬間など、まさに決定的なタイミングを狙います。裁判を視野に入れているなら、やはりプロに依頼することが必要になるでしょう。

また、浮気相手に対する慰謝料請求を考えているなら、浮気相手の個人情報を入手しなければなりません。別料金にはなるものの、興信所は浮気相手の素性調査も引き受けてくれます。浮気が確定した場合の事後手続きを考えれば、やはりプロに任せたほうが安心といえるでしょう。

4.浮気調査の価格相場をチェック!

浮気調査の相場は、だいたい1日10万円となっています。ただし、調査日に浮気の事実がなければ証拠を掴(つか)めません。実際のところ、1日だけで成果を出すのは困難でしょう。できれば1週間、最低でも5日間は調査をするべきです。

浮気が濃厚な場合、週1回は相手と会う可能性が高い。1週間を基本とする理由はここにあります。土日など、週2日は浮気しない日がある…という場合には5日間でもOK。事前にメールを見るなどして浮気する日が分かっている…というのでもない限りは、余裕のある期間を設定するべきでしょう。

となると、1日10万円が1週間。だいたい70万円というのが現実的な相場になります。浮気相手の素性調査は別に40万円ほどかかりますので、浮気相手に対する慰謝料請求を考えている場合、トータルで110万円ほどかかる計算です。

ただ、もう少しリーズナブルな興信所もありますし、時間帯を限定することでお得になる…といったプランを用意している興信所もあります。さすがに勤務日の昼間に浮気をする可能性は低い…という場合は、退勤後の4時間だけを調査対象にする方針でもいいでしょう。こういうケースでは1日あたりの額面が6万円程度まで下がり、1週間の調査で48万円と費用を抑えることが可能です。さらに浮気相手の素性調査を加えて、およそ88万円が相場となります。

5.浮気調査を依頼するときの注意点

さて、ここでは興信所に浮気調査を依頼するときに注意したいポイントを解説することにしましょう。浮気調査を成功に導くためには、依頼者本人の行動、興信所の選び方なども重要です。

5-1.要注意!調査前に絶対してはいけないこと

浮気調査を検討している方が注意するべき問題の筆頭は何でしょうか?絶対に“浮気を疑っている”と気づかれてはいけない…ということです。配偶者が状況を察知すれば、携帯電話やパソコンに残っている証拠はすべて削除されてしまうでしょう。また、浮気相手と会う予定を取りやめ、数ヶ月は大人しく過ごす可能性もあります。

裁判まで考えているなら、浮気相手との密会写真・映像が決め手です。配偶者が浮気相手と会うのをやめてしまえば、証拠を入手することはできません。

しつこくあれこれ詰問したり、配偶者の目の前で衣服のポケットを漁(あさ)ったりするのはNGです。また、“浮気帰りだ”と直感しても、絶対に問い詰めてはいけません。動揺する気持ちは分かりますが、ぐっとこらえてください。普段と同じ態度を取り続けることが大切です。

当然、自分で尾行・撮影などのハイリスクな手段を用いるのもNG。素人の尾行はすぐにバレます。また、相手は配偶者です。顔・背格好がすべて知られている以上、尾行など成立しません。車にGPSを設置するのもやめましょう。カモフラージュが不十分だと、すぐに気づかれてしまいます。

基本的に、素人が専門的な手法を用いても、すぐにバレるのがオチ…と考えてください。

5-2.探偵の選び方!信頼できる業者選びが大切

次に重要なのが、探偵事務所・興信所の選び方です。中には、顧客とトラブルを起こす悪質な業者も存在しています。浮気調査を成功に導くためには、まず信頼できる業者選びが第一です。

5-2-1.料金体系は明確になっている!?

最初にチェックしたいのは料金体系です。公式サイトにきちんと料金は明示されていますか?1日あたりの料金、1時間あたりの料金が記載されているのは当たり前。

深夜料金、年末年始料金など、費用が大きくなる条件がきちんと書かれているかも確認してください。公式サイトに特別料金が記載されていないのに、後出しで請求してくる業者も存在します。逆に特別料金を設定せず、時期・時間帯に関係なく同一料金で引き受けてくれるなら良心的な業者です。

また、基本料金に含まれない費用に関しては書かれているでしょうか?中には、写真1枚ごとにいくら…など、調査に絶対必要な作業を別料金にしている業者も存在します。ただし、どこの業者でも基本的に交通費・ガソリン代・高速道路料金などの実費経費は別料金です。実費経費が別料金なのは普通なので、ほかの部分に不当な料金設定がなされていないかを確認してください。

5-2-2.所在地は明確になっている!?

公式サイトに所在地がはっきり書かれていますか?きちんとサイト記載の所在地で打ち合わせが行われるか…も確認してください。中にはダミーの住所を記載し、喫茶店などで打ち合わせをする業者も存在します。もちろん、後からクレームが来ないようにするための手法です。当然ながら、クレームが来ることを見越して営業している以上、悪徳業者の常套(じょうとう)手段といえます。

事務所の住所が明確であること、きちんと記載した住所にて営業実態があることを確認しましょう。

5-2-3.探偵業届出証明書は公表されている?

2007年に探偵業法が施行され、探偵業を行うには公安委員会への届出証明書が必要になりました。きちんと届出をしている事業所なら、公式サイトに探偵業届出番号を記載しているはずです。万一、探偵業届出番号を掲出していない興信所を見かけたら、絶対に依頼してはいけません。

5-2-4.過去に行政処分を受けたことはない?

探偵業法のルールに反した営業をしていると、探偵事務所・興信所は営業停止命令などの処分を受けることがあります。営業停止命令を受けた業者は、警察庁の公式サイトに掲載されていますから、必ず確認してください。当然、処分を受けたことのある業者は避けるべきです。わざわざ、何らかの違反をした業者に頼む理由はありません。

5-2-5.自分で判断できないときは……?

とはいえ、ふだんから興信所のお世話になる方はほとんどいません。探偵業に関する知識もなく、そのように判断すればいいか分からない。そんなふうに悩んでいる方もいるのではないでしょうか? こういうときに良い方法があります。

離婚をすでに決めていて、裁判になっても構わない…という場合、すでに弁護士事務所に相談しているはずです。そこで、弁護士に頼んで興信所の紹介をしてもらいましょう。浮気・不倫に関する問題では、たいてい、弁護士と興信所は協力関係にあります。弁護士の先生なら、トラブルが起こりにくく、不測の事態にも対応できる優秀な事務所を知っていることでしょう。

5−3.興信所でのトラブル事例を知りたい!

それでは、興信所をきちんと選ばないとどのようなトラブルを招くのか確認してみましょう。実際によくあるトラブル事例を紹介し、そういった問題を避ける方法を提案しています。

5-3-1.契約を断ったら高額なキャンセル料金を請求された!

最も多いのが、費用面でのトラブルです。公式サイトでは“初回相談は無料”と記載しているにもかかわらず、実際に相談したら着手金を要求された…といったケースが散見されます。中には「契約すれば初回相談料は無料。しかし、契約しないなら相談料がかかる」といった説明をする業者もあるようです。

こういったトラブルを避けるには、契約を決めるまで絶対に契約書にサインをしないことが一番。一見して契約書に見えない書面であっても、署名・押印には慎重になってください。できれば、契約を決めるまでは住所・氏名などの個人情報を伝えないほうがいいくらいです。本当に初回相談無料なら、継続的に相談・依頼をすると決まるまで、クライアントの個人情報は必要ありません。

5-3-2.調査報告の内容に真剣味を感じない!

まともな興信所であれば、対象者に監視中に起きた物事について詳細に記録した報告書を作成します。もちろん、“何時何分にどこで何をしていたか…”というレベルまで分かるように書かれているのが普通。随時、写真・映像を撮影するなどして、状況をリアルタイムに教えてくれることも多いです。

調査報告書に詳細な記録が書かれていない場合は、調査そのものが不十分だったのではないか…という疑念が生じます。初回相談の段階で、報告書にどのような内容が記載されるのかをきちんと確認しておきましょう。また、歴史の古い探偵事務所・興信所がいい加減な仕事をする可能性は低いです。可能なら、創業年が古く、実績の豊富な業者を選んだほうが安心でしょう。

5-3-3.不当な手法で契約を強要された!

実のところ、探偵事務所・興信所の中には悪徳業者も存在します。稀(まれ)だとは思いますが、高額な契約を断った場合、「依頼内容を対象者に暴露する…」と脅迫するような例もあるようです。

こういった悪徳業者に引っかからないためには、やはりきちんと法人化された興信所を選ぶことが大切。個人で運営している探偵事務所は、運営者個人の人格によるので、事前に情報を集めるのが困難です。その点、法人化されているなら安心といえます。法人は所在地・業務内容が登記されているので、顧客のクレームから逃げることができません。悪徳業者を避ける最大のコツは、株式会社・合同会社など法人化された業者を優先的に選ぶことです。

6.浮気の証拠が見つかったらどうすればいい?

さて、興信所に依頼した結果、浮気の決定的証拠が見つかったらどうすればいいのでしょうか?このあたりは、依頼者本人の希望によるところが大きいといえます。

配偶者の不倫を理由に離婚したい場合、やはり弁護士事務所に証拠を持参し、法律相談を受けるのが賢明でしょう。勝訴できるだけの証拠がそろっているか、きちんと弁護士に判断してもらう必要があるからです。配偶者・浮気相手に請求する慰謝料の額面なども、弁護士と相談しながら決めることになります。

もちろん、必ずしも離婚する必要はありません。もし、証拠を突きつけて謝罪を要求し、2度と浮気をしないことを約束してもらう…というのなら、それでも良いでしょう。ただし、その場合は“次に浮気をしたら、こういったペナルティを課す”という書面を作成したほうが無難です。相手に署名押印を要求するなどして、きちんと自分のした行為に責任を取ってもらいましょう。なあなあで終わりにすると浮気再発の原因になります。

7.実際に浮気調査を利用した人の声を聞く!

それでは、実際に探偵事務所・興信所に浮気調査を依頼した人たちの口コミを聞いてみましょう。経験者の意見を聞くことで、客観的説明からは見えない部分が見えることもあります。

7-1.夫の不倫調査を依頼した32歳女性の場合

突然、夫の帰宅時間がまちまちになったのは2年前でした。本人は「残業が増えた」といっていましたが、どうも信憑性(しんぴょうせい)がありません。ためしに会社に電話してみると、案の定…。とっくに退社していたことが分かりました。もちろん、その日の帰りは深夜です。

不倫を確信した私は洗濯のときにスーツのポケットを調べることに…。すると、1か月あまりで10枚のレシートが出てきました。2人分のお酒、避妊具などのレシートです。

付き合っていたころにも夫は、私の友人と浮気していたことがありました。そのときも、問い詰めた私に「男の浮気と女の浮気は違う!」などと支離滅裂な反論をしており、許すかどうかさんざん迷った記憶があります。さすがに2度目を許す気にはなれず、離婚を決意。大手探偵事務所に経緯(いきさつ)を話し、調査してもらうことにしました。

結局、5日の調査期間のうち、4日も不倫していたことが発覚しています。ホテルから寄り添って出てくる写真を見たときは、あまりのショックに涙が流れました。しかし、悲しんでいても解決しません。私は調査報告書と写真を持って弁護士に相談。最終的に裁判にはならず、慰謝料をもらって協議離婚…という結果になりました。探偵事務所の方も、弁護士の先生も、みんなが親身に対応してくれた結果です。

その後、元夫が浮気相手と結婚したのを知ったときには「私は一生1人かもしれないのに…」と絶望感に襲われました。とはいえ、離婚したことで前に進めたと考えて、なるべく前向きに過ごしています。

7-2.妻の不倫調査を依頼した35歳男性の場合

興信所に相談に行って、何度も確認されたのは“離婚するのか、それとも証拠を突きつけて反省を促すのか”という部分でした。いったん、証拠を突きつけてしまうと、相手が不倫を続けた場合に離婚しようと思っても難しくなるんだそうです。調査したことが分かっているので、相手が証拠を残さないよう慎重になる…ということ。そうなると、たとえ興信所を使っても、証拠を掴(つか)むのはかなり困難なのだとか。

これから興信所に相談しようと考えているなら、まず離婚するか許すかをきちんと考えたほうがいいです。ここがブレていると、興信所もなかなか調査に入れません。相手の有責で離婚するための証拠と、相手に不倫の事実を認めてもらうための証拠は違うからです。裁判であれば、「体調不良で休んでいただけ」などと言い逃れできないように、“短期間のうちに2回以上のホテル通いがあったこと”を証明する方針になる…といっていました。証拠を突きつけるだけならホテル1回、デート2回でも十分でしょうけれど、裁判用の証拠なら肉体関係を証明するものを2回以上。この違いは大きく、調査費用の違いに直結します。

私は悩んだ末に1回目は許すと決め、調査費用を安く抑えることにしました。まだ感情的なわだかまりはありますが、どうにか夫婦関係を再構築できれば…と考えています。

8.浮気調査に関するよくある質問は?

最後に、興信所の浮気調査における一般的な質問・回答を掲載することにしましょう。特に“離婚した場合の法的な扱いについて知りたい”という方が多いようなので、離婚関係のQ&Aを中心にしています。

8-1.キャバクラ・風俗通いを不貞(ふてい)行為として離婚事由にできる?

キャバクラに関しては肉体関係がありませんから、不貞(ふてい)行為による離婚とはなりません。ただし、過度の浪費により婚姻関係を破綻させたと認められる可能性はあるため、金額・頻度などを調査する価値はあるでしょう。

風俗に関しては一応合法なので、1回、2回で不貞行為と扱うのは難しいようです。しかし、風俗通いをやめるように頼んだにもかかわらず、一向に止める気配がない…というなら離婚条件にはなります。配偶者に精神的苦痛を与えて婚姻関係を破綻させたと認められた場合、主張は通るでしょう。

8-2.離婚した場合、子供の養育費はどれくらい?

養育費の相場は、子供が成人するまでの期間、月々2〜4万円程度になっています。大学進学率が向上したことから、最近は養育費の相場が上昇傾向です。

ただし、再婚した場合は“経済状態が改善した”と見なされ、養育費が減額になったり、支払い義務がなくなったりする可能性もあるので要注意。このあたりは自身と配偶者の経済状態にもよりますので、弁護士の先生に相談してみるといいでしょう。

8-3.離婚した場合、財産分与の額面はどうなる?

夫婦の共有財産に関しては、原則として半分を受け取る権利があります。貯蓄・土地・家財などすべてが財産なので、半分に関して権利を主張することが可能です。ただし、結婚前から持っていた財産については個人の財産。あくまでも、結婚後の財産だけが財産分与の対象になることを覚えておいてください。

また、借金などの負債に関しても夫婦共有の責任になります。たとえ相手名義のローンであっても、財産分与によって両者が負担する可能性があることを知っておきましょう。

8-4.離婚した場合、子供の親権はどうなる?

話し合いで解決しない場合、家庭裁判所で離婚調停を行って決めることになります。基本的には健康であること、経済事情に問題がないこと、子供を育てる時間が確保できること…などを考慮の上で判断されることになるでしょう。もちろん、子供が意志表示できる年齢であれば、子供の意見も反映されます。

ただ、現在の日本ではやはり“子育ては母親の仕事”という感覚が根強く、多くの場合は母親が親権を得ることが多いようです。婚姻関係を破綻させた理由が母親にあったとしても、母親が親権を得ることさえあります。子供を愛する父親には厳しい現実ですが、親権に関して女性が有利であることは覚えておいてください。

まとめ

以上、興信所による浮気調査に関する情報をお届けしました。恋人・配偶者の浮気は精神的ショックが大きく、立ち直るまでには困難な道のりが待っています。しかし、事実に目を背けたまま幸せになることはできません。現実を直視し、自分の将来がより良いものになるよう最善の判断をしていただければ…と思います。

  1. そもそも、浮気調査とは?
  2. 浮気調査の具体的な方法は?
  3. 浮気調査を依頼するメリットとは?
  4. 浮気調査の価格相場をチェック!
  5. 浮気調査を依頼するときの注意点
  6. 浮気の証拠が見つかったらどうすればいい?
  7. 実際に浮気調査を利用した人の声を聞く!
  8. 浮気調査に関するよくある質問は?

浮気かも…と思ったら、まずは冷静に状況分析をしてください。その上で、クロの可能性が高い場合は、プロの力を借りて証拠集めをすることが大切です。