不倫を考えている友人を説得する方法は? 正論は逆効果?

不倫は配偶者への重大な裏切りです。
しかし、昔から不倫をテーマにしたドラマや小説は人気がありました。
また、「障害の多い恋ほど燃え上がる」という厄介な性質の持ち主もいます。
さらに「友人から不倫願望を聞かされて困っている」という方もいるでしょう。
そこで、今回は友人に不倫をやめるよう、説得するコツをご紹介します。
ただ単に、「不倫はいけない」というだけでは効果がありません。
では、どうすればよいのでしょうか?
友人から不倫願望を告白されて困っているという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. 男女別、不倫をする理由とは?
  2. 障害がある恋ほど燃え上がる?
  3. 不倫をやめるように説得する方法とは?
  4. まずは離婚を勧める
  5. おわり

1.男女別、不倫をする理由とは?

まず始めに、人が不倫をする理由の一例をご紹介します。
不倫は倫理的に許されないことですから「不倫」というのですが、なぜ人は不倫をしてしまうのでしょうか?

1-1.既婚男性が不倫する理由

昔から、既婚男性は不倫をしてもそれほど責められない立場でした。
現在は、厳しい制裁を受けますが、それでもまだ「浮気は男の甲斐性(かいしょう)」などといった古い価値観に染まっている人もいるでしょう。
そのような人は、魅力的な女性がいれば既婚・未婚問わずにアプローチをかけることが多いです。
その結果、セクハラ問題に発展する人もいます。
「あの人は病気だ」と周りの人からあきれられる人もいるでしょう。
ここまでひどくなくても、「妻が妊娠や赤ちゃんの世話で忙しくて、自分にかまってくれない」という理由で不倫をする人もいます。
また、家庭が円満で妻が優秀でもスリルを求めて浮気をする人もいるでしょう。

1-2.既婚女性が不倫する理由

既婚女性は、男性よりも厳しい倫理観を持っている人が多いです。
しかし、現在は「既婚者でも恋をしてもいいじゃない」という軽いノリで浮気をする人も増えています。
その一方で、夫のDVや束縛から逃げるために不倫をする人もいるのです。
女性は男性に比べて経済力が弱い人が多く、夫から逃げるために別の男性の手を借りなければならない人もいるでしょう。
さらに、男性とは逆に女性は家庭に不満があると浮気をしやすい傾向があります。
夫が仕事を理由に家庭をかえりみないと、浮気心がわきあがる妻もいるのです。

1-3.未婚者が浮気をする場合

男性も女性も、結婚すると落ち着きが出てきます。
男性の場合は結婚したことで責任感が増し、仕事により力が入る人もいるでしょう。
女性の場合は独身のころのように遅くまで遊び歩くことが減ると思います。
このような「落ち着き」を魅力に感じる未婚者は少なくありません。
人によっては「結婚したとたんにモテだした」という方もいるでしょう。
また、独身の人は結婚の重みや家庭の大切さを理解しきれていない方もいます。
ですから、「好きになった人がたまたま既婚者だっただけ」と熱心にアタックする人もいるでしょう。

2.障害がある恋ほど燃え上がる?

渡辺淳一著「失楽園」は、不倫をテーマにした小説です。
大ヒットして映画化もされたので、ごぞんじの方も多いでしょう。
「失楽園」の中で、主人公のふたりは何度も周囲から別れるように説得されます。
それでも、ふたりは別れようとせず最後に心中という結末を迎えるのです。
このように、周囲が反対するほど恋心が燃え上るという人は少なくありません。
さらに、不倫は初めから許されない恋です。「人の目を避けて愛し合うスリルがたまらない」という人もいます。
また、気持ちが燃え上がっていると「前の結婚は間違いだった、不倫相手こそ運命の人」と思いこむ人もいるでしょう。
このような人に、「不倫はよくないことだ」と正論を説(と)いても耳に届きません。
では、不倫をしたいと考えている友人をどうすれば説得できるのでしょうか?
この方法を、次の項でご説明していきます。

3.不倫をやめるように説得する方法とは?

では、どうすれば友人に不倫をやめるよう説得できるのでしょうか?
この項では、正論を説(と)く方法を具体的にご紹介します。

3-1.慰謝料の仕組みを説明する

不倫が発覚した場合、不倫相手の配偶者からは慰謝料を請求されます。
既婚者同士が不倫をした場合、自分の配偶者と相手の配偶者から別々に慰謝料を請求されることもあるでしょう。
慰謝料は、精神的な苦痛に対する補償です。
ですから、性別は関係ありません。男性から女性へ慰謝料を請求することも珍しくないのです。
また、慰謝料の額に相場はありません。
配偶者から「一千万円払ってください」と言われてそれを承諾した場合、不倫をした人は払わなければならないのです。
たとえ不倫相手と再婚できたとしても、慰謝料を払って無一文で再出発しなければならないこともあるでしょう。
お金がないつらさは、結婚できる年齢ならば、よく分かっているはずです。

3-2.社会的なペナルティを説明する

現代社会は、不倫に厳しいです。
2015年6月にも、姫路市の市議会議員が不倫問題で釈明会見を開き、激しい非難を受けました。
学校の教師など倫理観を重んじる職業の場合は、不倫が発覚すれば辞職を促(うなが)されることも珍しくありません。
また、職場で不倫を行った場合は、どちらかが退職か左遷されることもあります。
当然、出世にも響くでしょう。
つまり、社会的に重いペナルティを受けるのです。
また、未婚者が既婚者と浮気をしてそれが発覚した場合、縁談の障害になるかもしれません。
さらに、親や兄弟にも迷惑をかけるでしょう。
そのことを説明してあげてください。

3-3.かけおちのつらさを説明する

不倫をテーマにした映画やドラマではよくある結末のひとつに、「かけおち」があります。
ようするに、お互いの家族を捨てて一緒に逃げ出してしまうことですが、現実はそううまくはいきません。
まず、住民票を動かせばすぐに移転先が分かってしまいます。
かといって、住民票を動かさなければ再就職もうまくいきません。
新しい部屋を借りることも難しくなり、生活のランクは2つも3つも落ちるでしょう。
そのような現実に耐えられるのか、友人に聞いてみてください。

3-4.まずは離婚を勧める

夫婦関係が破たんしていたり、配偶者がDVを行っていたりする場合は離婚を勧めましょう。
経済力がない女性でも緊急避難ができるシェルターは、各自治体に整備されています。
きちんと離婚ができれば、新しい恋愛をしても文句は言われません。
また、配偶者が離婚を承諾しない場合は、弁護士に依頼して離婚を求める裁判を起こすこともできます。
その方法も一緒に探してあげましょう。

4.おわりに

いかがでしたか?
今回は、不倫をしたい友人を説得する方法をご紹介しました。
まとめると

  • 不倫にあこがれている人に、正論を言っても聞いてもらえないことが多い。
  • 不倫をした場合のデメリットを具体的に説明してあげよう。
  • 夫婦関係が破たんしている場合は、離婚を勧めよう。

ということです。
不倫をテーマにした映画や小説は、美しい部分しか書いていません。
大ブームを巻き起こした「失楽園」も、愛し合うふたりの周りで苦しんでいる人がいたはずです。
また、友人がすっかり相手のとりこになっている場合は、相手のよいところや魅力を具体的に聞いてみてください。
それが相手の職業や地位、経済力に依(よ)るものだった場合は、不倫によってすべてを失う可能性を指摘しましょう。
そうすれば、友人の気持ちも落ち着いてくるかもしれません。