
ストーカー対策が知りたい! プロの探偵による対策方法は?
ストーカー被害を受けているときは、想像以上の恐怖に襲われるものです。相手が自分よりも力が強く、体も大きければ、対峙(たいじ)したときに敵(かな)うはずがありません。いつ何が起こるか分からないので、できる限り早めにストーカー対策を立てたほうがよいでしょう。安全対策やメールの履歴など、自分でできる対策はありますが、1人では限界があります。
そこで、おすすめしたい対策が「プロの探偵」によるストーカー対策です。本記事では、プロの探偵が行うストーカー対策と調査方法について解説します。
この記事を読むことで、自分でできるストーカー対策とプロの業者へ依頼する方法が分かります。悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。
1.ストーカー対策の必要性は?
ストーカーはいつどこでどんな行動を起こすのか分かりません。気づいたときには取り返しのつかない状態になることもあるため、できるだけ早めの対策が必要です。
1-1.ストーカー犯罪の現状をチェック!
ストーカーに関する相談件数は、毎年2万件以上にものぼり、検挙数も高水準を保っています。相談件数や事件が増えたことにより、2000年にストーカー行為に対する規制・罰則と、被害者に対する援助措置を定めた「ストーカー規制法」が施行されました。近年、SNSなどインターネット上のストーカー行為も問題視されるようになり、2017年1月3日の改正案によって、ブログ・SNSの書き込み行為も規制対象となったのです。しかし、現段階でも、十分な対策ができているとはいえず、ストーカー行為は大きな社会問題となっています。
1-2.ストーカー行為とは?
人それぞれ、ストーカーに該当する行為が異なるでしょう。一般的に、ストーカー行為とみなされる行為には、以下のような内容があります。
- つきまとい・待ち伏せ・押しかけ・うろつき
- 監視していると告げる
- 拒否しているのにもかかわらず面会・交際等の要求をする
- 著しく粗野な言葉を浴びせる・乱暴な言動をする
- 無言電話や連続した電話・メール・SNSなどの書き込み
- 汚物などの送付
- 名誉を傷つける行為
- 性的羞恥心の侵害
これらの8つの行為を、同じ人に対して何度もくり返して行うことを「ストーカー行為」と規定しています。ストーカー行為は、懲役や罰金に処せられる立派な犯罪です。
1-3.ストーカーの危険性は?
ストーカー行為からどんどんエスカレートしていき、殺傷・殺人事件にまで発展するという最悪な状態になるおそれがあります。実際に、ストーカー行為からレイプ・連れ去り・暴行など重大事件に発展するケースが増えているのです。ストーカーになる人物は「精神病に似た病的妄想を持つ人間」というイメージがありますが、身近な人がなり得る可能性もあります。知人や交際相手からの執着心や好意からエスカレートしやすく、誰もがストーカーになり得る危険が潜んでいるのです。
1-4.対策の必要はあるのか?
対策をせずにストーカーを放置すると、どんどん行為がエスカレートしていきます。連日ニュースでも報道されているように、ストーカー行為がエスカレートして殺人など凶悪犯罪に発展する可能性が高いのです。無視すればよいという考えだけでは、ストーカー対策になりません。危険な状態から身を守るためにも、早めの対策が必要です。
2.ストーカー対策~自分でできること
範囲は限られていますが、自分でできるストーカー対策はたくさんあります。無理のない範囲内で、自分でできることをしておきましょう。
2-1.被害に遭わないための方法
まずは、SNSなどで自分の情報を公開しすぎないことです。特に、近年はLINE・Twitter・Facebook・InstagramなどのSNSを利用して自己発信を行う人たちが増えてきました。しかし、無防備に情報を載せてしまうと、行動パターンやよく行く場所・住所など個人情報が抜き取られる可能性があるのです。また、特別好意を持っていないような人に愛想をよくしすぎたり優しくしすぎたりすることで、勘違いを生みやすい傾向があります。適度な距離を保ち続けることが必要なのです。
2-2.被害を拡大させないための方法
ストーカー被害を拡大させないために、以下のような対策がおすすめです。
- 洗濯物を外に干さない(または異性の衣類を一緒に干す)
- 郵便受けにカギをかける
- ゴミ回収車がくる時間の直前にゴミを出す
- オートロック・建物内にゴミ捨て場のあるマンション(3階以上)に引っ越す
- 常に防犯グッズを身につける
- SNSを利用しない
- 相手に期待させるような態度をとらない
- 知らない番号からの着信には出ない
- 毎日同じルートで通勤・通学をしない
- 夜間は人通りの少ない道を歩かない
特に、女性の場合は昼間でも1人歩きを不安に感じるでしょう。できるだけ、人通りの少ない場所は避け、不安なときはタクシーを利用してください。そして、常に防犯ブザーを身につけておきましょう。
2-3.証拠集めが大切!
改正されたストーカー規制法では、複数回つきまとわれたという証拠が必要不可欠となります。そのため、嫌がらせやストーカーを受けたときは、証拠を残してください。たとえば、メール・着信などは履歴を絶対に消さない、直接接触してきたときは相手に知られないように録音・録画する、嫌がらせ・ストーカー行為をされた日記を詳細につけましょう。ストーカー行為の証拠を集めるポイントは、「いつ」「どこで」「誰が」「なぜ」「何を」「どのように」したのか、ハッキリと証明できる内容を記すことです。
2-4.警察とそのほかの相談先
ストーカーされていると気づいたときは、「不安」と「恐怖」が一気に押し寄せてきます。「どうしたらいいのか分からない」とパニックになり、ほかの人へ助けを求められずにいる方が多いのです。精神的なダメージはとても大きいので、少しでも解放されるために警察または探偵に相談してください。ただし、警察は何かしらの事件が起きなければ、実際に行動を起こしてくれない可能性があります。そのため、警察に相談しても解決しないときは、ストーカー問題解決のプロである探偵に相談しましょう。
3.ストーカー対策~探偵へ依頼する場合
探偵へ調査を依頼する際の方法とポイントを紹介します。
3-1.どんな場合に依頼するか
「ストーカー行為がとにかく不安」「誰かに悩みを聞いてほしい」「証拠集めが思うようにいかない」という方は、探偵への相談・依頼をおすすめします。探偵にストーカー被害を相談すれば、気持ちが楽になるだけでなく、相手がどのような行為をしているのか調べ上げ、画像・動画として証拠を収められるのです。違法行為の立証ができ、警察が動くきっかけを作ることができます。
3-2.プロの対策とは?
プロの探偵による対策方法と調査内容について解説します。
3-2-1.具体的な対策方法
探偵ができる主なストーカー対策は、以下のとおりです。
- 尾行・張り込みでストーカーの行動を調べる
- ストーカー被害の証拠を集める
- 防犯対策のアドバイス
- 盗聴器・盗撮カメラが仕掛けられていないか調べる
基本的に、ストーカー被害の実態を調査するのが探偵の仕事です。ストーカー行為で恐怖が押し寄せてくるのは、「相手が何をしているのか分からない点」にあるでしょう。探偵の調査によってあいまいだった行動が分かり、具体的な対策が立てられるようになります。
3-2-2.調査内容、証拠、警察との協力
前述したとおり、探偵が行うストーカー調査は、尾行と張り込みが基本です。ストーカー相手が何をしているのか、どんな行動をしているのか調査期間中に調査し、証拠集めを行います。集めた証拠を警察へ提出し、具体的な行動の説明を行えば、警察から相手へ警告ができるのです。場合によっては、接近禁止令が出ることもあるでしょう。
3-3.費用はいくらぐらいか?
探偵へ調査を依頼する際、調査機関や調査人数などによって費用が異なります。ストーカー調査・対策を行っている「探偵社アヴァンス」の料金システムを以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
- 1日お試しパック(4時間):45,000円(税別)
- 4日パック(16時間):190,000円(税別)
- 8日パック(32時間):380,000円(税別)
1時間延長するごとに15,000円(税込)追加され、調査員は2名となります。具体的な費用に関しては、無料見積もりを行っているのでそちらで確認してください。
3-4.依頼先の選び方は?
どの探偵社に依頼すべきか悩んだときは、以下のポイントに注目して選びましょう。
- ストーカー対策・調査の実績があるか
- 無料相談を受けつけているか
- 親身になって話を聞いてくれるか
- どんな内容にいくらかかるのか、具体的な説明があるか
- 調査員の対応が丁寧でスピーディーか
- 探偵業の許可を取得しているか
3-5.悪質な探偵業者に要注意!
探偵業の許可を取得していない業者は、悪質業者の証(あかし)なので安易に依頼しないでください。また、相場よりも調査料金が安すぎる業者も注意が必要です。後で追加料金を請求したり、きちんと調査をしてくれない可能性があります。できれば、複数の業者を比較し、安心して依頼できるところを選びましょう。
4.ストーカー対策に関してよくある質問
ストーカー対策に関してよくある質問を6つピックアップしてみました。
Q.ストーカーの心理が知りたい
A.ストーカーは自己愛が強すぎる共通点があります。プライドを汚されたくない、傷つきたくないという自尊心が強くなり、自己愛行動として相手につきまとうのです。
Q.なぜストーカー行為がエスカレートするのか?
A.ストーキング自体、最初は相手への好奇心や興味から始めた手段の1つにすぎません。しかし、「相手から好意的に見られたい」「結ばれたい」という思いが強くなるほど行為がエスカレートします。また、ストーカー本人は、ストーカーの自覚がないケースが多く、「相手も同じ気持ちでいてくれている」という思い込みが激しい傾向があるのです。
Q.ストーカーになりやすい人は?
A.生真面目で性格的に暗い人が、ストーカーになりやすいといわれています。また、元恋人がストーカーになる例も多いでしょう。ほかにも、会社の上司・同僚・友人から求愛され、断った相手がストーカーになるなど、ケースはさまざまです。ちなみに、逆に、ストーカーされやすい人は、断れない傾向があります。そのため、嫌なことは嫌と自分の意思を伝えることもストーカーを防ぐポイントの1つです。
Q.ストーカー対策でやってはいけないことは?
A.いきなり電話番号を変えたり、相手を拒絶したりする行為は、ストーカー被害がさらにエスカレートする可能性があります。好意を抱いていた相手から拒絶されることで怒り逆上し、憎悪に変わるケースがあるからです。ストーカー被害に遭っているときは恐怖でいっぱいですが、相手を刺激するような言動は絶対にしないでくださいね。
Q.ネットストーカーの対策は?
A.ネットストーカー対策で1番効果的なのは、SNSを利用しないこと。個人情報を極力公開せず、顔や実名・身分や行動が特定できる生活圏の情報の書き込みもしないでください。また、限定公開ができるなら設定し、友達の中でもさらに見られる人を限定しましょう。
Q.事件を表に出したくない場合は?
A.個人の事情によって、ストーカー被害を表に出したくないケースがあるでしょう。そんなときは、警察に相談しながら法律の専門家である弁護士などに相談してください。法律の観点から、事件を表に出さないようにするアドバイスをしてくれます。
まとめ
いかがでしたか? 防犯グッズの使用・証拠集め・警察への相談など、自分でできるストーカー対策はあります。しかし、対策には限界があり、相手を刺激してしまうのではという不安が出てくるでしょう。そんなときは、ストーカー対策や調査を行っているプロの探偵業者に依頼するのも選択肢の1つです。プロへの依頼はお金がかかると思われがちですが、無料相談を受けつけているところもあります。1人で悩まずに、まずは相談してみてはいかがでしょうか。相談するだけでも気持ちが落ち着き、今後の対策について知ることができます。