
浮気発覚! その後の対処法は? 夫婦の関係修復方法や離婚と慰謝料のポイントも
浮気が発覚したその後、妻や夫にどのように接していいのか分からなくなってしまうでしょう。関係を修復すべきなのか、離婚について考えたほうがいいのか、など考えが混乱してしまうこともあるはずです。そこで今回は、浮気発覚後の対処方法について詳しくご紹介します。
- 浮気発覚、その後~取るべき行動とは?
- 浮気発覚、その後~関係を修復するには?
- 浮気発覚、その後~離婚する場合
- 浮気発覚、その後~慰謝料の請求について
- 浮気発覚後の調査について
- 浮気発覚後のよくある質問
浮気が発覚した後のNG行動や、調査方法の注意点など、浮気されてしまった方が知っておきたい情報をまとめたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1.浮気発覚、その後~取るべき行動とは?
まずは、浮気が発覚した直後の対処法などについてご紹介します。
1-1.浮気が発覚したらまずどうするか?
まずは、自分がどうしたいかを考えましょう。離婚したいのか、離婚したくないのか、もしくはどちらか分からないこともあるかと思います。特に最初は、気持ちの整理が付きにくいので、ノートなどに書き出すとよいでしょう。同じ考えをぐるぐるループすることを避けられます。
1-2.浮気発覚後の対処法とは?
浮気発覚後に取る対処法としては、主に以下のようなものがあります。
- 夫(妻)との関係を修復する
- 浮気相手との関係が解消されていることを確認する
- 離婚の準備をする
- 慰謝料請求をする(配偶者・浮気相手からそれぞれ。詳細は第4項を参照)
- 親権について考える(3-2を参照)
特に、離婚や親権、慰謝料については弁護士との相談が必要になってきます。弁護士費用をどこから出すかも考えておきましょう。
1-3.浮気発覚後のNG行動
浮気発覚後には、以下の行動を取らないようくれぐれも注意しましょう。
1-3-1.NG行動1:感情的になって怒り散らす
話し合いができないくらいに怒鳴り散らしそうなときや、手が出てしまいそうなときは、いったんこらえて話し合いを中断しましょう。どのような場合(身内)でも、暴力行為は傷害罪で訴えられる可能性があります。
1-3-2.NG行動2:浮気し返す
配偶者への仕返しに浮気し返しても、何の得にもならないばかりか、慰謝料の減額の原因になる場合があります。配偶者から浮気の愚かさを学び、自分は同じ過ちをしないようにしましょう。
1-3-3.NG行動3:子どもにあたる
浮気や両親の不仲は、ただでさえ子どもに悪影響を与えてしまいます。子どもにあたったり、接する時間がなくなったりすることは避けましょう。
1-3-4.NG行動4:自分の非を一切考えない
怠慢で家事をしない・家庭での態度が悪すぎるなど、良好な夫婦関係(家族関係)を築く気が一切ないという場合には、配偶者が浮気に走る原因となってしまいます。自分にも悪いところがなかったか、いま一度冷静に振り返ってみましょう。
1-3-5.NG行動5:1人で抱え込みすぎる
浮気された後、1人で悩みすぎてはいけません。抱え込みすぎるとうつ病などの原因にもなってしまいます。カウンセラー・弁護士・探偵社など、プロに相談することで解決できる悩みがあるかもしれません。
2.浮気発覚、その後~関係を修復するには?
次に、浮気発覚後、夫婦関係を修復する方法についてご紹介しましょう。
2-1.浮気発覚後の夫婦関係の修復とは?
浮気が発覚したその後、夫婦関係を修復するには時間がかかります。数年スパンの長い時間をかけて、信頼関係を築く必要があるでしょう。関係を修復するには、以下のような方法があります。
- 浮気の原因をしっかりと話し合う。自分に不備があれば善処する
- 夫婦(家族)の時間や会話の機会を増やす
- 一度決心したら、もう浮気を疑わないようにする
- 不満や悩みは言葉にして伝える
2-2.関係修復時の問題点や課題
関係を修復しようと決心しても、配偶者の浮気が続いていないか、新たに浮気をしていないかなど、疑心暗鬼になってしまうこともあるでしょう。配偶者が本当に反省して浮気をやめたのに、いつまでも浮気を疑われ続けると居心地が悪くなってしまいます。どうしても疑わしいという場合は、一度探偵社や調査会社に調査を依頼し、シロを証明してもらうというのも手です。
2-3.関係修復時の注意点
関係修復の際は「なんとかして関係を修復しなければ!」と根詰めないようにしましょう。たとえば、毎週花やお土産を買って帰ったり、過度にサービスしたりすることは、一見関係性がよくなるように見えますが、長続きしないでしょう。浮気した側がこのような行動を取った場合は、感謝しながらも、無理はしないほうがいいことを伝えてください。関係修復は「こうなったら成功」というはっきりした定義はありません。徐々に時間をかけて、「またこの人とやっていけそうだな」と自信を持てるようになることが大切です。
3.浮気発覚、その後~離婚する場合
次に、浮気発覚後、離婚を検討している場合の対処法についてご紹介します。
3-1.浮気による離婚について
関係修復が不可能な場合や、どうしても許せない場合は、離婚という選択肢が出てくるでしょう。離婚には、大変多くのエネルギーを使います。また、浮気による離婚では、多くの方が慰謝料・親権について考える方が多いでしょう。慰謝料については次項でご紹介します。
3-2.親権について
浮気によって離婚をする前に、親権について決めておかなければなりません。
3-2-1.親権とは?
親権とは、正確には身上監護権と財産監護権に分かれます。基本的にはセットで権利を得ることがほとんどですが、離婚後の夫婦で分けることも可能です。
- 親権のある者(身上監護権+財産管理権)/親権のない者←セットで権利を持つ場合
- 親権のある者(財産管理権)/親権のない者(身上監護権)←権利を分けて持つ場合
一緒に住む権利があるのは身上監護権のため、そちらが重視されることが多いでしょう。
3-2-2.親権はどのように決まるか?
浮気されたからと言って、親権を得られるわけではありません。親権は、以下のような観点をもとに総合的に判断されます。
- 子どもの年齢・性別
- 主に子どもの面倒を見ていたのはどちらか?
- 虐待の有無
- 経済的余裕
- 母親優先の原則(乳幼児は母親の方が優勢になる)
- そのほか(病気がある・不倫相手が子どもを虐待したなど)
つまり、浮気した側が親権を得ることもあるのです。たとえば、妻が夫からDV被害を受けていたり、生活費を入れてくれなかったりして、耐えかねてほかの男性と浮気関係になった場合は、母親が親権を得られることがあります。
3-3.浮気離婚の際に決めること
親権以外にも、決めなければならないことがあります。
- 慰謝料
- 財産分与
- 養育費
- 子どもとの面会交流権
二人での話し合いによって決めるのが理想的ですが、なかなか難しいことも多く、離婚する夫婦の約10%が、調停離婚(家庭裁判所での話し合い)となっています。弁護士と相談する方も多いようです。
4.浮気発覚、その後~慰謝料の請求について
次に、浮気発覚時の慰謝料についてご説明します。
4-1.浮気による慰謝料はだれに請求できるか?
慰謝料を請求できるパターンや慰謝料相場についてまとめました。
4-1-1.浮気が原因で離婚する場合の慰謝料
- 相場:200万~300万円
- 請求先:浮気した配偶者および浮気相手からそれぞれ
4-1-2.離婚せず別居する場合の慰謝料
- 相場:100万~200万円
- 請求先:浮気した配偶者および浮気相手からそれぞれ
ただし、浮気発覚時もしくはその前から別居していた場合は夫婦関係が破たんしていたとみなされ、慰謝料請求は難しくなります。
4-1-3.離婚・別居なしで、夫婦関係を続ける場合の慰謝料
- 相場:50万~100万円
- 請求先:浮気した配偶者および浮気相手からそれぞれ
離婚しない場合に配偶者から慰謝料を受けても意味がないのでは? と思われるかもしれませんが、ペナルティ的な意味合いで有効になります。また、万が一次回浮気が発覚した際に有利になるメリットもあるのです。
4-2.慰謝料請求が難しいパターン
以下の場合は、慰謝料請求が難しくなりますので、覚えておきましょう。
- 不貞行為(肉体関係)がない場合(配偶者・浮気相手ともに難しい)
- 浮気相手が、既婚者と知らなかった場合(浮気相手への請求が難しい)
- 別居・家庭内別居など夫婦関係が破たんしていた場合(ともに難しい)
- 風俗店の店員に対する請求(配偶者への請求は可能な場合がある)
- すでに慰謝料を受け取っている場合
- 浮気発覚から3年以上経過している場合
4-3.浮気時の慰謝料請求方法
慰謝料の請求は、直接交渉するとともに、弁護士を介して書面(内容証明)でのやりとりが基本です。交渉が決裂した場合は、家庭裁判所を介して交渉します。口約束だけによる現金の手渡しはNGです。必ず証拠が残る形でやりとりしましょう。
5.浮気発覚後の調査について
次に、浮気発覚後の調査についてご紹介します。
5-1.浮気調査の必要性について
浮気発覚後に、調査が必要なケースはいくつかあります。たとえば、以下のようなものです。
- 浮気をやめて反省していると言っているが、行動や態度が怪しい
- 浮気をやめてくれたことを証明して安心したい
- メールなどから浮気がほぼ発覚したが、配偶者はまだ気付かれていないと思っており、浮気の完全な証拠を集めたい
- 慰謝料対策のためか、配偶者が浮気相手の情報を教えてくれない
5-2.浮気調査費用について
ご参考までに、探偵社アヴァンスの調査料金をご紹介します。
- 1日お試しパック(4h):45,000円(※1人1回まで)
- 4日パック(16h):190,000円
- 6日パック(24h):285,000円
- 8日パック(32h):380,000円
2名体制での調査となっており、増員による増額はありません。延長の場合は調査員1人あたり7,500円/時間です。また、別途出張料金(都内・関東近郊7,000円~関東圏外14,000円)が発生します。
オプション料金などにより、不当に料金を請求する業者もありますが、探偵社アヴァンスでは、こちらのとおり料金がしっかり分かれておりますのでご安心ください。
5-3.探偵社の選び方
浮気調査を依頼する際、探偵社や調査会社を選ぶポイントをご紹介します。
- 実績・ノウハウが豊富である
- 料金が分かりやすい
- 無料相談を行える
- 対応がていねい
- 家や職場から近い
- 探偵業届出などの資格を持っている
きちんとした探偵社を選ぶことで、トラブルや高額請求などを避けることができます。まずは無料相談で、会社の様子をうかがってみてもよいでしょう。
6.浮気発覚後のよくある質問
Q.自分で浮気調査をすることはできますか?
A.家での様子の観察、帰宅時間のチェックなどはできますが、尾行や証拠集めなどはプロの技術や機材(カメラなど)がないとほぼ不可能です。浮気を疑っていることがバレると関係性の悪化の原因にもなるので、自分で調査することはやめておきましょう。
Q.浮気を強制的にやめさせる方法は?
A.話し合いでも浮気をやめてもらえない場合や、しばらくペナルティを与えたい場合などは、以下の方法があります。
- 金銭を封じる(カードを預かる・現金は最低限しか渡さないなど)
- 連絡をこまめにさせる(退勤時・外出時など)
- スマホ・携帯電話を預かる
ただし、これらの方法を続けるとお互い息苦しくなってしまうので、もし行う場合は短期間に限定したほうがよいでしょう。
Q.探偵社による調査料金を抑えるには?
A.まずは無料相談を行って、どのような調査方法なのか、料金について確認しましょう。一般的には、調査時間が短いほど調査費用は安くなります。そのため、もし証拠集めが目的なら、確実に浮気をしそうな時間帯や曜日が分かるとよいでしょう。しばらく泳がせておいて、帰宅時間や残業・出張、機嫌などを観察しておくと、ある程度の目途が分かるかもしれません。
Q.浮気発覚後、離婚するかしないか悩んでいます
A.悩んでいる場合は、しないでおいたほうがいいでしょう。離婚には多くのエネルギーやお金がかかります。その間に、関係修復や慰謝料のこと、もし離婚するなら生活費や養育費のことなどをあらかじめ考えておけばよいでしょう。「いざとなったら離婚しよう」という気持ちでいるほうが、楽な場合があるかもしれません。
Q.離婚後に、過去の浮気が発覚した場合でも慰謝料は取れる?
A.時効の期限内(3年)かつ、離婚の原因の大元が浮気であったと認められた場合には、慰謝料を請求できる可能性があります。たとえば、以下のような場合です。
- 急に家事をしなくなった
- 生活費を入れなくなった
- 夫婦の貯金を使いこむようになった
- 子どもの面倒を見なくなったなど
上記のような原因が、浮気によるものであったと認められれば、後からでも慰謝料を請求できます。因果関係の証明は、弁護士や無料法律相談所に相談してみるとよいでしょう。
まとめ
浮気発覚後の対処法や、慰謝料・調査についてご説明しました。パートナーに浮気をされるのは大変つらいことですが、なるべく冷静に対応しましょう。1人で悩まず、プロに相談するのもおすすめです。