事実婚でも浮気をされたら慰謝料請求は可能! 方法やコツを解説

事実婚とは、籍をいれずに婚姻関係を続けることです。事実婚は「改姓手続きをしなくてもよい」といったメリットがある一方で、デメリットもあります。「事実婚の相手が浮気をして一方的に別れを告げられた」などといったこともあるでしょう。「法律婚と同じように、慰謝料を請求したい」と考えている人もいると思います。そこで今回は、事実婚でも相手に浮気されたら慰謝料の請求が可能かどうかや、請求の条件・方法を紹介しましょう。

  1. 事実婚の定義や法律婚との違い
  2. 事実婚で浮気の慰謝料を請求する方法
  3. 慰謝料請求に必要なものと相場
  4. 浮気の調査方法
  5. 事実婚の浮気に関するよくある質問

この記事を読めば、浮気の確実な証拠をつかむ方法も分かります。事実婚をしていて相手の浮気に悩んでいる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.事実婚の定義や法律婚との違い

この項では、事実婚の定義や法律婚との違い、さらに浮気された場合の対応などを紹介します。

1-1.事実婚とは婚姻届を出さずに結婚生活をすること

事実婚とは、婚姻届を出さずに結婚生活を送っているカップルのことを指します。婚姻届を出さない以外は、普通の夫婦と変わりません。婚姻届を出すと、夫婦として公的に認められる代わりにどちらかの姓を選ばなけらばならず、改姓した方は各所の変更手続きに手間がかかります。そのため、あえて事実婚を選ぶカップルも増加中です。

1-2.事実婚でも貞操義務や扶養義務がある

事実婚でも、お互いに婚姻の意思があり法律婚と同じような生活を送っている場合、法律婚と同じ権利と義務が生じます。つまり、相手を扶養したり貞操を守ったりする義務や、財産を受け継ぐ権利です。ですから、事実婚でも浮気は許されません。

2.事実婚で浮気の慰謝料を請求する方法

この項では、事実婚のカップルが浮気した場合、慰謝料を請求する方法や問題点を解説します。

2-1.事実婚でも浮気をしたら慰謝料請求は可能

前述したように、事実婚でも法律婚と同様の権利と義務があります。パートナーが浮気をしたらそれに対して慰謝料の請求は可能です。しかし、法律婚をしている夫婦の場合、浮気をされた側がすぐに慰謝料を請求できるのに対し、事実婚のカップルはいくつかクリアしなければならない問題があります。次の項で、詳しくご説明しましょう。

2-2.事実婚をしていたことを証明する必要がある

事実婚のカップルが、浮気をしたパートナーに慰謝料を請求する場合、2人が事実婚状態であったことを証明する必要があります。たとえば、双方の両親にお互いを夫(妻)と紹介していたり、職場や友人たちに「自分たちは事実婚をしている」と広く知られている場合は、事実婚と認められる可能性が高いでしょう。しかし、2人以外は誰も事実婚をしていると知らなかったり、家計も全く別だったりしているケースは、片方が「2人は同棲しているだけ」と言ってしまうと、事実婚の証明が難しくなります。

2-3.浮気相手への慰謝料請求は難しい

法律婚であれば、浮気相手への慰謝料請求も比較的容易です。しかし、事実婚の場合、浮気相手に慰謝料を請求することは難しくなります。浮気は、「既婚者が、既婚者と分かっている相手と肉体関係を結ぶ」ことです。事実婚の場合は浮気相手がパートナーを既婚者であると見抜くことが難しいでしょう。たとえば、事実婚の事実を誰にも知らせていない場合、浮気相手もパートナーが結婚していると知らずに関係を結んでしまいがちです。ただし、事前に浮気相手が2人が事実婚状態であると容易に知ることができる立場だった場合は、慰謝料請求は可能と考えられています。

3.慰謝料請求に必要なものと相場

この項では、慰謝料請求に必要なものや請求までの流れ、慰謝料の相場などを紹介します。

3-1.慰謝料の請求には浮気の証拠が必要

「浮気をしているのか?」と聞かれて、素直に認める人はごくわずかです。浮気を否定している人に、慰謝料を請求しても払われることはないでしょう。慰謝料を請求するには、まず浮気を認めさせることが大切です。そのためには、浮気の確実な証拠をつかみ、言い逃れができない状態にしておきます。

3-2.慰謝料請求の方法は示談か裁判

慰謝料を請求するには、2つの方法があります。1つは、話し合いで慰謝料を払うことを了承してもらい、金額や支払い方法を決める示談です。示談にすれば費用や時間が節約できますが、話しあいがこじれる場合もあります。また、示談の内容が守られないこともあるでしょう。もう1つが裁判です。裁判の判決には示談よりもより強い法的な効力があります。その反面、裁判を起こすには費用や時間がかかるので、示談がまとまらなかったら裁判を起こすケースが一般的です。

3-3.法律家の助力を得ることが大切

浮気の話し合いは、どうしても感情的になりがちです。感情的になると話がまとまりにくくなります。そこで、弁護士の助力を得て、示談をすすめたり裁判を起こすかどうか決めたりするのがおすすめです。離婚や慰謝料請求に強い弁護士ならば、示談書の書き方から示談の進め方まで相談に乗ってもらえます。自分1人で悩んでいないで、積極的に利用してみましょう。

3-4.慰謝料の相場は100万円台

浮気の慰謝料は、「いくらまでしか請求してはならない」という決まりはありません。慰謝料は精神的な苦痛に対する損害賠償ですから、本人が深く傷ついたと思ったらいくらでも請求ができます。しかし、あまり高くても支払えないので、慰謝料の相場は100万円台です。なお、婚姻期間が長かったり、2人の共有財産を浮気に使いこんでいたりする場合は、慰謝料が高めとなることがあるので、詳しくは弁護士等に相談してください。弁護士に相談すると「このくらいで請求しましょう」と目安を教えてくれます。

4.浮気の調査方法

この項では、浮気の調査方法や確実な証拠をつかむ方法などを紹介します。

4-1.パートナーの浮気は1人で悩まないことが大切

パートナーが浮気をしているようだと気がついたら、とても不安になると思います。また、「浮気をしたことを周囲に知られるのが恥ずかしい」と思う方もいるかもしれません。しかし、浮気を見て見ぬふりをしたり自分だけで慰謝料まで請求しようとしたりすると、パートナーとの仲が修復不可能なところまで壊れてしまうこともあります。また、2人の共有財産を使いこまれたあげく、別れを告げられることもあるでしょう。大切なのは、身近で信頼できる人に相談し、浮気相手を突き止めたり、浮気をやめさせたりする方法を考えることです。

4-2.浮気の確実な証拠は写真

浮気の証拠は、2人がやり取りしたメールやSNSの内容、ホテルの領収書などが挙げられますが、最も確実なのは、ラブホテルなど目的が限られた場所に出入りしている写真です。これが提示されれば、言い逃れはできないでしょう。しかし、浮気相手とパートナーがラブホテルなどに出入りする写真を自分で撮影するのは大変です。そこで、役に立つのが探偵業者となります。

4-3.探偵業者に浮気調査を依頼するメリット

探偵業者に浮気調査を依頼すると、浮気の確実な証拠だけでなく浮気相手の住所氏名、勤め先などの個人情報も調べてくれます。浮気相手と示談する場合、相手の情報はとても大切です。浮気の確実な証拠をつかみたい人や、パートナーの浮気相手の素性が分からず困っている人は、探偵業者に依頼するメリットがあります。

4-4.探偵業者はネットで探すと便利

探偵業者は、ネットを使って探すのがおすすめです。アヴァンスのように、サイトを開設している探偵業者も多いので、最寄りの業者がすぐに見つかるでしょう。また、サイトを見れば料金の目安も分かり、安心できます。さらに、メールで相談申し込みができる業者もあるので、利用してみてください。なお、優良な探偵業者は必ず事務所を開設し、警察へ「探偵業の届け出」を出しています。サイトにも届出番号を記載しているので、探偵業者を選ぶ際の参考にしましょう。事務所を構えず、喫茶店などで相談を受ける業者は悪徳業者の可能性があるので、利用しないほうがいいですね。

4-5.相談から依頼までの流れ

探偵業者に浮気調査を依頼すると、1週間で20万~35万程度の費用がかかります。高額ですが、「相談までは無料」という業者も多いので、まずは相談してみてください。そのうえで調査の依頼をすすめられたら、決断しましょう。なお、パートナーがいつ、どこで浮気相手と会うか見当がついている場合は、調査期間が短くなります。ですから、浮気相手との買い物に使ったレシートやクレジットカードの利用履歴など、浮気の証拠になりそうなものをあらかじめ集めておくのも大切です。業者によっては調査費用はクレジットカード払いや分割払いも選択できます。

5.事実婚の浮気に関するよくある質問

この項では、事実婚の浮気に関する質問を紹介します。

Q.本人たちに「事実婚をしている」という認識が希薄の場合は、慰謝料請求は難しいでしょうか?
A.はい。「恋人同士で同棲している」という感覚だと慰謝料の請求は難しくなります。

Q.3年以上一緒に暮らしている実績がないと、事実婚と認められないと聞きました。
A.いいえ。期間は短くても婚姻の意思があって一緒に生活している場合は事実婚です。

Q.別れる意志がなくても慰謝料請求はできますか?
A.はい。可能です。

Q.相手が払えるなら、いくらでも慰謝料請求は可能でしょうか?
A.可能ですが、払われると決まるわけではありません。

Q.事実婚を解消する場合、何か手続きはいりますか?
A.いいえ、不要です。同居を解消すれば事実婚の関係は終わりになります。

まとめ

今回は、事実婚をした相手が浮気した場合の慰謝料請求について解説しました。お互いに結婚をしている意思があれば、普通の夫婦のように慰謝料請求は可能です。