
妻が浮気したら離婚すべきか? 慰謝料・親権・養育費はどうする?
「妻が浮気しているようだが、事実なら離婚すべきか」「妻の浮気が理由で離婚した場合、慰謝料や親権などはどうなるのだろう」といったことをお考えではないでしょうか? 妻の浮気は、夫に対する重大な裏切り行為ですから、離婚が頭に浮かぶのは仕方がありません。しかし、勢いで離婚して後悔しないためにも、冷静になって今後のことをよく考えて結論を出すことが大切です。それに、慰謝料・子どもの親権・養育費なども気になることでしょう。
そこで今回は、妻の浮気による離婚について詳しく解説します。
この記事を読むことで、妻の浮気による離婚のポイントが分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.妻の浮気が発覚したら離婚すべきか?
最初に、妻の浮気が発覚した場合に離婚すべきかどうか見ていきましょう。
1-1.離婚するかしないかの判断基準は?
妻が浮気した場合、離婚するかしないかの判断基準は以下を参考にしてください。
離婚せずにやり直す
- 妻の浮気を許すことができる
- 妻が十分に反省している
- 妻が脅迫されるなどの理由で無理やり浮気関係に至った
- 子どもがまだ幼くて母親が必要
離婚する
- 妻の心が浮気相手に向かっている
- 妻が浮気を反省していない
- 妻の浮気を許すことができない
- 子どもが親の離婚に納得している
1-2.離婚によるデメリット
妻と離婚した場合、どんなデメリットがあるのか理解しておくことも必要です。たとえば、以下のようなデメリットが発生します。
- 社会的な信用を失うことがある
- 家事の負担が増える
- 妻が働いていた場合は世帯収入が減る
- 子どもの親権争いが発生する
- 子どもを一人で育てることになる
- 財産分与が発生することがある
離婚によるデメリットが大きいと感じる場合は、デメリットを受け入れても離婚すべきかじっくり考えてみてください。
2.妻の浮気で離婚する場合の慰謝料について
妻の浮気で離婚する場合、慰謝料相場はどれくらいかなどを見ていきましょう。
2-1.慰謝料相場は数十万円程度~
妻の浮気により離婚した場合、慰謝料相場は数十万円程度~です。実際の金額は、妻の過失度合いと支払い能力を考慮して決まります。結婚年数が約数十年で妻の浮気期間が数年以上にわたる場合などは、300万円程度になることもあるでしょう。なお、経済的な事情で一括での支払いが無理な場合は、分割で支払ってもらうように調整することも可能です。ただし、分割払いの約束を破られることも多いので慎重に決めましょう。
2-2.浮気相手にも請求できることがある
妻のことを既婚女性と知りながら浮気したケースは、浮気相手の男性にも慰謝料請求できます。既婚者との浮気は、民法では不貞行為に当たるからです。また、妻に肉体関係を強要したり妊娠させたりした場合などは、精神的・肉体的なダメージが大きいとし、慰謝料の上乗せ請求が可能な場合があります。なお、妻から既婚であると告げていなかったり、すぐに離婚する予定だなどと偽っていたりした場合は、浮気相手に請求できないこともあるでしょう。また、浮気相手の男性が18歳未満である場合は、男性の保護者から慰謝料請求される可能性もあります。
2-3.慰謝料の請求方法
浮気の慰謝料を請求する方法を詳しく見ていきましょう。
2-3-1.話し合いにより請求する
浮気の慰謝料請求の一つに、話し合いにより支払ってもらう方法があります。話し合いの席を設けるときは、夫・妻・浮気相手の男性のほかに、信頼できる第三者に立ち会ってもらうことがおすすめです。話し合いでは、極力冷静になってください。感情的になってしまえば、話がまとまりません。
2-3-2.内容証明郵便を送付する
浮気相手の顔を見たくない場合や、話し合いで結論に至らなかった場合などは、慰謝料を請求することが書かれた内容証明郵便を出すとよいでしょう。内容証明郵便を出すことで、相手に一定のプレッシャーをかける効果があるため、支払ってくれる可能性が高くなります。
2-3-3.慰謝料請求訴訟を起こす
話し合いや内容証明郵便の送付でも解決しない場合は、慰謝料請求訴訟を起こす方法もあります。慰謝料請求訴訟に詳しい弁護士によく相談して、家庭裁判所で手続きを進めましょう。訴訟内容が認められると、浮気相手に慰謝料を支払うように命じられます。ただし、訴訟を起こすには、浮気の客観的な証拠を用意することが必要です。
3.離婚したら親権や養育費はどうなる?
妻の浮気が原因で離婚した場合、子どもの親権や養育費はどうなるのでしょうか。
3-1.子どもが小さい場合は妻が有利
妻の浮気によって離婚に至ったケースでも、子どもが小さい場合は、妻が親権争いで有利になります。小さな子どもには、母親が必要だという認識が根強くあるからです。ただし、以下のようなケースは、父親が親権を得る可能性が高くなります。
- 浮気のために育児放棄をした
- 子どもの目の前で浮気をした
- 子どものお金を浮気相手との交際費用に使い込んだ
また、子どもが15歳以上になると、どちらの親と一緒に暮らしたいか子ども自身で選ぶことができます。まずは、子どもの気持ちを尊重してあげることが大切です。
3-2.養育費を受け取る権利は子どもにある
養育費を受け取る権利は、子どもにあります。したがって、妻の浮気によって離婚した場合でも、妻に親権があり子どもを養育することになれば、夫が養育費を支払うことになることが多いでしょう。夫のほうが経済的に優位になるのなら、養育費の支払い義務から逃れることはできません。親同士の事情や感情に関係なく、子どもには養育費を受け取る権利があることを忘れないでください。
3-3.慰謝料を受け取ってから養育費の支払いに充てることもできる
離婚の原因が妻の浮気なのに子どもの養育費を妻に支払うことになれば、到底納得ができないという人も多いでしょう。いくら子どもの養育費名義であるとはいえ、妻がお金を手にすれば何に使われるか分からないからです。しかし、子どもの父親であるかぎり、養育費の支払い義務はなくなりません。まずは、妻や浮気相手から相応の慰謝料を支払ってもらい、養育費の支払いに充てるようにするとよいでしょう。
4.離婚後の財産分与について
妻と離婚した場合の財産分与はどうすべきか詳しく見ていきましょう。
4-1.妻の浮気による離婚でも財産分与が必要
妻の浮気が原因で離婚した場合でも、妻への財産分与は必要です。対象となる財産には、預貯金・年金・退職金などのほか、有価証券・不動産・家財道具などがあります。なお、妻への財産分与はマイナス資産も含まれるため、財産分与の計算をするときは住宅ローンやカードローンなどを入れることも忘れないでください。
4-2.財産分与の対象外となるものは?
妻との離婚時に財産分与が必要になっても、以下のようなものは対象外になります。
- 結婚する前から所有している財産
- 親から相続した財産
- 別居している期間中に築いた財産
- 個人的な理由で借りたショッピングローンなど
- 時計やアクセサリーなど個人的な所有物
4-3.財産分与の内容は離婚協議書に残しておくこと
財産分与の内容は、きちんと離婚協議書として残しておきましょう。口約束だけでは、守ってもらえずトラブルに発展するケースが多いからです。なお、離婚協議書作成時に「財産分与はすべて協議により、下記のとおり解決したものとする」といった一文を忘れずに記載しておきましょう。作成後に、同意がなかった、内容が間違っているといった反論を却下できます。
5.妻の浮気と離婚に関するよくある質問
最後に、妻の浮気と離婚に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.妻が浮気するのは夫に問題があるからだと言われたのですが?
A.確かに、夫に問題があるケースもあるでしょう。しかし、浮気に走るかどうかは妻本人の問題であることが多くなります。夫としての対応などを反省するのも大切ですが、必要以上に自分を責める必要はありません。
Q.結婚後も浮気しやすい女性の特徴は?
A.以下のような特徴のある女性です。
- 優柔不断
- 男性によくモテる
- 独身時代に浮気したことがある
- さみしがり屋
- 一人行動が苦手
- 仕事を持っているなどで自由になるお金や時間がある
Q.妻と離婚するかすぐ決断できない場合はどうする?
A.期限を決めて別居することをおすすめします。離れて暮らしてみることで、今後自分がどうしたいのか冷静に考えることができるからです。ただし、最長でも3か月程度までにし、結論を先延ばししないようにしましょう。
Q.妻が浮気しているか確認する方法は?
A.以下の方法を参考にしてください。
- 世間話のフリをしてカマをかけてみる
- 妻を尾行してみる
- 財布の中身やレシートをチェックしてみる
- 妻の了解を得た上でスマホや携帯電話の履歴をチェックする
- 探偵事務所に浮気調査を依頼する
上記のうち、探偵事務所に依頼する方法が一番確実です。探偵事務所に浮気調査を依頼すると客観的な証拠をつかむことができ、慰謝料請求や親権争いのときなどに役立ちます。
Q.浮気調査はどんな探偵事務所に依頼するべきか?
A.探偵事務所に浮気調査を依頼するときは、以下のようなポイントを参考にして選ぶと安心です。
- 浮気調査の実績が豊富にある
- 誠実な調査で高い評価を得ている
- 調査依頼を前提とした簡単な相談や見積もりは無料
- リーズナブルかつ分かりやすい料金システム
- 希望の調査期間を考慮してくれる
- 調査結果を分かりやすく報告書にまとめてもらえる
- スタッフが親身になって相談に乗っている
- 顧客から評判がよい
- 守秘義務や個人情報保護をきちんと守っている
- 活動地域の公安委員会に探偵業の届け出済み
なお、当アヴァンスでも、浮気調査の実績が多数あり、多くの方からご好評をいただいています。まずは、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は、妻の浮気による離婚について詳しく解説しました。愛する妻に浮気されると、深い悲しみとともに怒りが込み上げてくることでしょう。しかし、勢いで結論を出す前に、本当に離婚すべきかじっくり考えてみることが大切です。特に、子どもがいる場合は親権や養育費などの問題もあるでしょう。いずれにしても、浮気をした妻に落ち度があることを証明するために、第三者による客観的な証拠が必要です。まずは、信頼できる探偵事務所に相談し、浮気調査を進めることをおすすめします。