夫の不倫相手が妊娠したら……妻が落ち着いて取るべき対処法とは?

信じたくない話ですが、世の中には不倫をする夫がいます。不倫だけでもショックなことですが、不倫相手が妊娠してしまったら……。どう対処すべきか悩み、迷ってしまうはずです。不倫は、法律上で定められた不貞行為にあたります。また、不倫相手が妊娠・出産すると、認知など法律の問題にも発展するでしょう。

不倫相手が出産を望み、夫との結婚を求めてくるケースもあります。または、認知してほしいと希望することもあるのです。不倫で夫婦関係にヒビが入ってしまってもなお、結婚生活を継続していくことは、妻がさまざまなトラブルや経済的負担を背負うことにもなりかねません。
家庭存続の危機にもつながる不倫。正しい知識を持って、対処するようにしてください。

  1. 不倫相手について確認しておきたいこと
  2. 夫の不倫相手が妊娠、妻が取るべき対処法
  3. まとめ 

1.不倫相手について確認しておきたいこと

不倫相手が妊娠しても、まずは疑ってみることも大切です。不倫相手が出産すると、最も損をするのは妻。慎重に後悔しないよう、確認すべきポイントを覚えておきましょう。

1-1.妊娠している証拠

まれに不倫相手が夫との結婚や慰謝料請求を求めて、妊娠の虚言をすることがあります。最初にすべきことは、妊娠の事実確認です。嘘であれば、離婚などは回避できます。妊娠検査薬による結果・実際に産婦人科を受診して得た結果。どちらの方法で妊娠がわかったのかを聞いておきましょう。

エコー写真を提示されたら、日付・病院名・患者名をよく見てください。他人のものを借りてきて、妊娠を告げる人もいます。より正確な情報を得るためには、病院を受診して妊娠確認書または診断書をもらうといいでしょう。

1-2.夫の子どもかどうか確認

不倫相手が付き合っていたのは、夫だけとは限りません。複数の男性と交際していた場合、夫の子どもではない可能性も高いでしょう。女性が一方的に夫の子どもだと主張しても、万が一認知した後に違う男性の子どもだったことがわかったら、取り返しのつかない事態に陥ります。
近年ではDNA鑑定技術が発達して、羊水ではなく血液でDNA鑑定が可能です。日本産婦人科学会では、法的措置以外での出生前検査を行うべきではないとするガイドラインを出しているため、アメリカへ採取した血液を送ることで検査を受けることができます。アメリカでは、DDC研究所が代表的。出生前検査には20万円と高額な費用がかかりますが、出産後なら数万円で DNA検査を受けることができるのです。

認知した後でDNA検査を受けるのでは遅すぎます。養育費などが発生する前に、 必ず受けるようにしましょう。不倫相手がDNA検査を拒む・夫の子どもだという証拠を提示できないという場合は、夫の子どもではない可能性が高いはずです。

2.夫の不倫相手が妊娠、妻が取るべき対処法

不倫は、夫と知らない女性が肉体関係を持つことを意味しています。想像しただけでもつらい現実ですが、妊娠してしまうケースもあるのです。しかし、不倫相手の妊娠をすんなりと受け入れることは難しいことであり、結婚生活に多大なる影響を与えます。法律で定められた不貞行為である不倫は、きちんとした知識を持って対処するようにしましょう。

2-1. 離婚について考える

不倫相手が出産を希望するなら、離婚を考えるべきです。不倫相手が出産して認知する場合、慰謝料や養育費を請求されます。経済的負担を背負う覚悟をしなければなりません。養育費は子どもが成人または大学を卒業するまで続きます。また、不倫相手の子どもを認知したら、相続権も与えられるのです。さまざまな理不尽な出来事にぶつかっても、結婚生活を継続していく意味があるのか、今までと同じように暮らしていくことができるか、しっかり考えるようにしてください。

2-2.中絶費用は全額負担する

お腹(なか)にいる子どもを出産するか、堕(お)ろすか決めるのは、母親である不倫相手です。不倫相手がシングルマザーとして育てていく決意がない、想定外の妊娠で経済的に困窮してしまうなど、子どもを産む決意をしなかった場合は、中絶費用は全額負担するようにしましょう。
あくまでも、産むか産まないかの選択肢から決めるのは、子どもの母親だということを忘れずに。

2-3.不倫相手に慰謝料請求

不倫相手が出産を選択し、離婚しなければならなくなった場合、妻は不倫相手に慰謝料を請求することができます。慰謝料の相場は、200〜300万円です。しかし、不倫相手が出産や育児で仕事ができない・経済的状態が悪いなどの条件により、慰謝料請求が却下されることもあります。
婚姻期間・浮気の回数や期間・夫婦関係が破綻していたかどうかによっても、慰謝料の金額は上下するので注意してください。
不倫相手に慰謝料を支払う前に、夫から相応の金額を受け取ってるなら、不倫相手に決定した慰謝料をさらに請求することは難しいでしょう。

2-4.焦らない・急がない

不倫相手が妊娠したと聞かされたとき、きっと慌ててしまってパニックを起こすのではないでしょうか?しかし、大切なのは落ち着いて冷静な対応を心がけること。
妊娠がわかってから出産までは時間の猶予があります。焦らず、急がないことが、自分に有利な状況を生み出すポイントです。
出産までの間に自分の状況や将来を想像し、離婚するべきかどうかをしっかり判断するようにしましょう。離婚せずに経済的困窮を抱えたまま生活していく場合、夫婦関係が破綻しないかどうかも考えてください。子どもがいる家庭では、子どもたちの将来や進学についてもじっくり相談するべきです。妻が損をしないためにも、焦らず急がず落ち着いて考える時間を持ちましょう。

3.まとめ

不倫相手が妊娠した場合に、妻が取るべき行動についてご紹介しました。

  • 不倫相手について確認しておきたいこと
  • 夫の不倫相手が妊娠、妻が取るべき対処法

不倫だけで信じたくない夫の不貞行為ですが、不倫相手が妊娠したとなればパニックになる方がほとんどだと思います。しかし、妻が損をしないためには落ち着いて対処することが大切です。
DNA鑑定で夫の子どもかどうかを確認することは、将来の養育費や慰謝料の支払いにも影響します。不倫相手が複数の男性と肉体関係を持っていたら、父親が夫ではないケースもあるので注意しましょう。
不倫相手が出産を望む場合、養育費や慰謝料などの経済的負担を夫とともに背負わなければなりません。離婚するなら、不倫相手に慰謝料請求することができます。将来をよく考え、離婚などの選択肢を選ぶことが大切です。