
夫婦円満の秘訣は? 仲良く暮らしていく方法は?
日本の離婚率は、年々増加していると言われています。「嫌いになった人と無理に一緒にいることはない」と言ってしまえばそれまでですが、できるならば、夫婦円満で終生過ごしたいものです。
そこで今回は、夫婦円満でいる秘訣をご紹介します。夫婦が長年仲良く過ごすためには、どんな方法があるのでしょうか?
また、ケンカの上手な収め方もご紹介します。これから結婚を考えているカップルや最近ケンカしがちになっているという夫婦の方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
1.なぜ、夫婦は離婚してしまうのか?
結婚式のときに「病(や)めるときも健(すこ)やかなるときも……」と誓った方は多いでしょう。どの夫婦も結婚をするときは、「ずっと一緒に仲良く生きていこう」と考えると思います。しかし、現実は2分に1組の夫婦が離婚しているそうです。ではなぜ、夫婦は離婚してしまうのでしょうか? この項では、夫婦が離婚する原因の一例をご紹介します。
1-1.価値観の違いが修正できない
人によって価値観は違います。たとえば、食事を節約してよい服を買いたいという方もいるでしょう。
また、休日に外出するのが好きな方も入れば、家の中で過ごすのが好きな人もいます。夫婦で価値観が違いすぎると一緒に暮らすのが苦痛になることが多いのです。お互いに譲りあえればよいのですが、「どうしても越えられない一線」がぶつかってしまうと、「すり合わせるより別れたほうが楽」と思えてしまうでしょう。
1-2.配偶者に甘えすぎている
一昔前の夫婦は、役割分担が明確に決まっていました。男性が仕事をして女性が家を守る。お互いが自分の役割をはたしていれば、あまり考えなくても家庭は回っていたのです。しかし、現在は夫婦で共働きの家庭も多くなり、家事や育児も妻にばかり任せていられなくなりました。
その一方で、女性も男性のふがいなさをぐちっていればよい、という時代でもなくなったのです。ですが、今でも「男だからこうすべき、女だからこれはやるべき」という意見の方は少なくありません。
男(女)だから、これをやって当たり前と思ってばかりいると、配偶者は疲れてしまうでしょう。また、夫婦どちらかが一方に負担が大きすぎると、不満がたまって夫婦生活が続かないのです。
1-3.親離れができていない
結婚をすると今まで生活してきた家庭から独立し、新しい家庭を作ります。夫婦ふたりだけで暮らす人もいますが、中にはどちらかの両親と同居する人もいるでしょう。同居は悪いことではありません。しかし、実の両親と暮らしていると親離れできない人もいます。
また、嫁・姑(しゅうとめ)問題は江戸時代から存在しているのです。親離れできない夫や妻を見ていれば、配偶者は「こんな結婚を続けていてもしょうがない」と思うことも多いでしょう。
1-4.親になる覚悟ができていない
今は、妊娠を機に籍を入れる人も少なくありません。しかし、入籍から出産まで時間がなければ、まだ親になる覚悟ができない人もいるでしょう。
特に、若い男性の場合は「まだ遊びたい」という気持ちが強い人も多いのです。その結果、夫婦仲がぎくしゃくして離婚になるケースも少なくありません。
2.夫婦円満で生活する秘訣は?
では、夫婦円満で末永く生活するにはどうすればよいのでしょうか? この項では、夫婦仲良く暮らす方法の一例をご紹介します。
2-1.大変さ比べをしない
結婚をすれば、同じ家の中で生活をすることになります。同じ会社に勤めていて結婚する人もいますが、夫婦別の会社に勤めているという方も多いでしょう。
また、妻が妊娠したら育休や産休を取ったり退職した専業主婦になったりします。すると、ふたりの生活が大きく変わってくるでしょう。「隣の芝生は青い」ということわざではありませんが、仕事や育児でつらいときほど、配偶者の生活が楽に見えがちです。しかし、そのときに「自分の方が大変だ」と主張すると、意見はぶつかり合うばかりでしょう。
「大変」という思いは、とても主観的なものです。いくら「自分の方が大変だ」と主張しても、配偶者に理解してもらうのは難しいでしょう。それよりも、どうすれば少しでも楽になれるか、ということをふたりで考えたほうが建設的です。
2-2.配偶者に尽くすことは当たり前ではない
妻が家族のために家事をすることも、夫ががんばって仕事をして家族を養うことも「当たり前」ではありません。家族に愛情があるからこそできることなのです。ですから、「妻が家事をするのは当たり前、夫が家族を養うのは当たり前」と思ってしまうと、愛情は目減りしてしまうでしょう。何かをしてもらったら当たり前と思わず、言葉や態度で感謝を示してください。そうすれば、お互いに気持ちよく暮らせるはずです。
2-3.夫婦は対等である
今は、専業主婦を一段低く見る風潮があります。しかし、育児や介護で仕事が続けられない人も多いのです。特に、女性は子育てや介護をして「当たり前」と考えられています。ですから、子育てや介護と仕事を両立しようとしてうまくいかないと、退職を促されることも少なくありません。
仕事をしてお金を稼ぐのは、確かに尊いことです。しかし、仕事に集中できるのは誰かが生活を支えてくれているからでもあります。
子育ても介護もせずにいられるのならば、女性でも一生仕事は続けられるでしょう。「仕事をしていないから、言うことを聞け」「女性より男性の方が偉いのだ」という態度で接していると、夫婦仲はぎくしゃくする一方です。
2-4.お互いの趣味に口を出さない
夫婦であっても別々の趣味を楽しんでいる方も多いでしょう。夫婦で同じ趣味を楽しめたらそれが一番ですが、趣味だけはひとりで楽しみたいという方もいます。家計を圧迫しない限り、夫婦はお互いの趣味を尊重しましょう。ただし、子どもが小さいときはどうしても妻の負担が重くなります。
そのときは、夫も趣味を控えて子育てに参加しましょう。夫だけ趣味を楽しんでいて、自分は子育てにてんてこまいという時期が長いほど、愛情は目減りしてしまいます。
3.離婚のデメリットをよく知っておく
今は、女性も経済的に自立していますから、離婚をするのに躊躇(ちゅうちょ)しない人が多いです。しかし、離婚はデメリットも大きいでしょう。特に、母子家庭になると資格職でもない限り、生活が苦しくなりがちです。
また、父子家庭は母子家庭ほど行政の援助が厚くないため、子育てが大変な父親も少なくありません。さらに、子どもがいなくても一度結婚に失敗すると、その後の人生はひとりで生きていかなくてはならない可能性が高くなります。ですから、離婚すればすべてが解決というわけではないのです。
おわりに
今回は、夫婦円満の秘訣についてご説明しました。
まとめると
- 大変さを比べない。
- 感謝の気持ちを忘れない。
- お互いの趣味に口を出さない。
- 親離れをする。
ということです。
離婚が手軽にできるようになるほど、実は結婚のハードルも下げってきています。「嫌になったら離婚すればいいや」と思って結婚するのではなく、「この人と一生一緒に暮らせるかどうか」と考えて結婚しましょう。また、夫婦仲がぎくしゃくしたときは、離婚をすぐに考えるのでなく、まずは修復方法を模索してみてください。