
夫婦関係の悪化が子供に与える悪影響とは?~夫婦不仲を改善する方法~
長年寄り添っていると、仲が冷めてしまう夫婦もいます。
子供がいて夫婦仲が冷めきっている人は、注意しておかなければなりません。
子供は大人が思っている以上、夫婦関係に敏感です。
夫婦不仲が子供に与える悪影響や夫婦関係を改善する方法、関係を維持するコツについて説明します。
すでに夫婦仲が冷めきっている人でも、今から修復できる可能性はあるので安心してください。気になっている人は要チェックです。
目次
1.夫婦不仲が子供に与える悪影響
夫婦関係が冷めている夫妻に知ってほしいのが、夫婦不仲が与える子供への悪影響です。
夫婦不仲は、子供へさまざまな悪影響を与えてしまいます。
いったいどのような悪影響を与えるのか、確認していきましょう。
1-1.近年増えている“子供のうつ”
近年、日本人に増えてきているのが“うつ病”です。
ストレス社会と言われている現代、過剰なストレスが原因の精神病が増えてきています。
うつ病にかかるのは決して大人だけではありません。子供のうつ病も増えてきているのです。
夫婦の仲が悪い状態をいつも見ている子供は、いつも不安な気持ちでいます。
“夜眠れない”“目を閉じると両親が言い争う場面しか浮かばない”“毎日楽しいと感じない”など、うつ病になる可能性が非常に高いのです。
必ずしも、夫婦仲の悪化が子供のうつを引き起こすわけではありませんが、可能性はあります。家に帰っても冷めている家庭は、子供の不安が募るだけです。
1-2.異性や結婚に対する意識
子供のころに感じた気持ちは、大人になっても消えることはありません。
脳に深く記憶が残っているものです。
よって、関係が悪い夫婦の間で育った子供は、結婚に対する希望を見いだせずにいます。
“結婚=幸せだとは限らない”“結婚してもいいことなんてない、自分が苦しむだけ”と思いこんでしまうでしょう。
結婚に対する意識だけではなく、異性に対する意識も大きく変わります。
母親と仲がいい父親の姿を見てきた子供は、男性を好意的に見る傾向があるでしょう。
しかし、逆に、母親とけんかしている姿ばかりだった父親を見てきた子供は、男性に対して好意的に見ることはできません。
すべて父親のように愛情が薄く、冷酷だと意識してしまうのです。
1-3.万引きや夜遊び…悪いことに手をつける
ドラマでも、夫婦仲が悪いところほど、子供たちの悪行が目につく内容は多いですよね。
冷めきってしまった夫婦仲を見てきた子供は、ほかの家庭よりも愛情を十分に受けることができません。
そのため、寂しい気持ちから万引きや夜遊びで親の関心を引く傾向があるのです。
悪いことに手をつけやすくなってしまうので、夫婦仲が悪い夫妻は注意しておかなければなりません。
悪いことに手をつけた子供を叱る親は多いですが、まさか自分たちに原因があるとは思わないでしょう。
夫婦の不仲が、子供を悪い道へと進めている可能性はあります。
決して、子供だけに問題があるわけではないことを知っておきましょう。
2.夫婦関係を改善する方法
2-1.感謝の気持ちを“言葉”で伝える
夫婦関係が長く続くほど、言葉かけが足りなくなってきています。
“話さなくてもわかる”と言う気持ちは捨ててください。
夫婦でも自分の気持ちや考えを話さなければわかりません。
些細(ささい)なことでもいいので、いつも感謝している気持ちを“言葉”で伝えましょう。
たとえば、妻がいつも食事をつくってくれる、家事と一緒に育児もがんばってくれているなら、「いつもありがたとう」と伝えるだけでいいのです。
女性は、言葉かけをしてくれるだけで気持ちが穏やかになります。
一方、妻は夫に、「いつも私たちのために働いてくれてありがとう」と伝えてください。
感謝の気持ちを伝えるだけで夫の疲れは吹き飛びます。
お互いの言葉かけや感謝の気持ちが、夫婦仲を改善する大切なポイントになるでしょう。
相手から感謝の言葉をもらうと、自然と自分も感謝の気持ちを伝えたくなるものです。
お互いが思いやりの心を持つことができるでしょう。
2-2.相手の話に耳を傾ける
夫婦仲が冷めきってしまった場合、夫婦のコミュニケーションはほとんどないでしょう。
なぜなら、パートナーと話をすると、すぐけんかになってしまうからです。
けんかになる要素は主に、“相手の話を最後まで聞いていない”ことにあります。
相手の話を最後まで聞かず、“私(俺)だって”と反論してしまうのです。
自分だって苦労しているんだ!と自分の主張ばかりしてしまいます。
夫婦仲を改善するためには、最後まで“相手の話に耳を傾ける”ことが大切ですよ。
1回だけでも、相手の話を最後まで聞いてみてください。
そして、まずは、受け入れましょう。
夫婦仲が悪くなった原因は、お互いの話を最後まで聞かず、気持ちを理解していないことが挙がっています。
最後まで話を聞けば、相手がどのような気持ちでいるのか、何を考えているのかわかるでしょう。
お互いこれからどうすれば仲良くやっていけるのか、話し合ってください。
3.夫婦仲を維持するコツ
3-1.広い心で相手の嫌なところを受け入れる
夫婦仲が及ぼす子供への悪影響を考えると、できるだけ早めに夫婦仲を改善しなければなりません。
たとえ、改善できたとしても再び険悪なムードになるときもあるでしょう。
2人で一緒に困難を乗り越えるためにも、夫婦仲を維持するコツがあります。
つまり、「広い心でいること」です。
一緒にいる時間が長くなればなるほど、相手の嫌なところが自然と目についてしまいます。
嫌なところも相手の1部だと受け入れなければ長く続きません。
自分にとって嫌な部分だからと相手に怒りをぶつけていては、自分の身が持たなくなってしまうでしょう。
広い心で受け入れる、妥協することも夫婦仲を維持するために大切なことですよ。
3-2.家族一緒にいる時間をつくる
夫婦仲が冷めてしまうと、家族全員で出かけることもなくなるでしょう。
そのため、子供も愛情を感じなくなってしまいます。
できるだけ、家族一緒にいる時間をつくってください。
夫婦改善のきっかけや子供とのコミュニケーションをとるいいチャンスにもなるでしょう。
思いきって家族旅行に出かける、近くのレストランで食事をする、バーベキューや山登りなどアウトドアに挑戦するなど、家族ですてきな思い出をつくるのも夫婦仲を維持するコツになります。
家族で過ごす時間が増えるほど、子供やパートナーとの関係が深まるでしょう。
4.まとめ
夫婦不仲が子供に与える悪影響や夫婦関係を改善する方法、夫婦仲を維持するコツについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
夫婦仲が冷めきっていても、自分の心がけで改善できます。
まだ間に合うので、改善する方法やコツをつかんでぜひ実践してください。
夫婦仲がよくなれば、子供への悪影響を心配することはありません。
- 近年増えている“子供のうつ病”
- 異性や結婚に対する意識がマイナスになる
- 万引きや夜遊びなど悪いことが増える
- 感謝の気持ちを“言葉”で伝える
- 相手の話に最後まで耳を傾ける
- 広い心で相手の嫌なところを受け入れる
- 家族一緒にいる時間を増やす
以上のポイントを踏まえ、夫婦仲を改善していきましょう。
子供は、大人が思っているよりも夫婦仲に敏感です。
親が気づいていなくても、子供の心には大きな悪影響を与えています。
子供のため、将来のためにも夫婦仲をできるだけ早めに修復してくださいね。