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『探偵伯爵と僕―His name is Earl (講談社文庫)』の写真

探偵伯爵と僕―His name is Earl (講談社文庫)

¥ 520(税込)
出版社:講談社

子ども心をくすぐる作品
★★★★★
2008-12-27
はじめに言っておくと,SMシリーズや四季シリーズなどの"重厚さ"はありません。
しかし,この作品は講談社のミステリーランドというシリーズで「かつて子どもだったあなたと少年少女のために」と銘うっているだけに,子どもでも読める作品に仕上がっています.かといって大人には物足りないかと言われるとそうではなく,読み始めると一気に作品に引き込まれていきました.また,今までの作品と同様に,作中に登場するキャラクターは独特な魅力を持っています.
心のどこかに眠っている子ども心をくすぐられる物語で,森作品を読んだことない方でもぜひ読んでいただきたい作品です.
カバーと帯のデザインもお気に入り.

小学校の図書館に揃えて欲しい1冊
★★★★☆
2008-12-14
 小学校の図書館にはシャーロックホームズ、ルパンなどのミステリーが定番で並びますが。その中に棚ぞろえして欲しい1冊です。子供の目線で、事件解決までのいきさつが追われるので面白いこと請け合い。

子供向けと思わずに読んでみて下さい
★★★★★
2008-12-08
 森博嗣の文庫最新刊。
 もともとはミステリーランドというレーベルから出ている本で子供が読んだりできるようにという形で書かれているが、言葉遣いやボキャブラリーは子供向けにしても立派にミステリが成立するというお手本のような作品。
 シャーロックホームズやルパンを子供のときに読んだときに似た感覚を今の子供なら持つのかもしれない。けれど、母国語という強みもあるのだろうけれど、これは子供向けに内容や言葉を削ったりした児童版とかではなくて、そのままの作品です。であるにも関わらず大人が読んでもきっちりとミステリしていて、簡単な言葉遣いの中にも森さんらしい哲学がきっちりと忍ばせてあって、非常によい出来かと思います。
 ミステリーランドレーベルもちょっと何作か読んでみたいかなと思わせる作品でした。

探偵伯爵は大人心、そして僕はこども心。
★★★★★
2008-11-28
夏なのに全身黒ずくめの怪しいおじさん。いつも白いシャツとスカートを着ているチャフラフスカ。『伯爵であり、探偵』と『秘書のようなもの』との出会い。それからすぐに、僕の友達が消えていく。僕らの秘密基地には謎のトランプカード。次に狙われているのは、僕らしい。伯爵が僕の町に来た理由は?友達を襲った犯人は一体?


 主人公の馬場 新太がワープロで日記を綴る。こどもの視点から描かれた日常に起きた事件は、とても読みやすくて、ストーリィが頭にすんなりと入ってくる。本当にこどもが書いたのではないのかと思うほど、こどもらしい意見が伯爵とのやり取りで交わされる中、時折そういう考え方・捉え方があるのかと素直に感心してしまうような台詞がでてくる。
 あくまで、『こどもが書いた日記』を読んでいくため、友達が消えていく様子や、犯人との対面などに、あまりスリル感や、サスペンス的な描写は少ないが、最後のエピローグで微笑ましい驚きがあったりして、読後は満足感を感じるかと思う。
 一度読み、二度・三度と読んでいくうちに、また違った印象をもたらしてくれるような、そんな一冊。

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