出産後に妻が冷たいと感じるのはなぜ!? 原因と対処法はあるの?

出産後、妻の態度が冷たいと感じる男性は、少なくないようです。
「産後クライシス」といって、出産をきっかけに夫婦仲がぎくしゃくすることも珍しくないと思います。
しかし、妻はただ不機嫌になっているのではありません。
「冷たくなった」と感じているのは、夫の思い違いのことも多いのです。
そこで、今回は妻の態度が冷たくなったと感じる理由と、その対処法をご紹介します。
この時期に夫が対応を間違えると、夫婦関係が一気に悪化してしまうかもしれません。
これから妻が出産するという方は、ぜひこの記事を読んで対処法を学んでくださいね。

目次

  1. 出産は女性にとって一大事
  2. 男性は親になるまで時間がかかる?
  3. 夫の無理解が招く!?産後クライシスとは
  4. 育児中の妻のために夫ができることとは?
  5. おわりに

1.出産は女性にとって一大事

妊娠や出産は、女性にとって一大事です。
妊娠が分かったときからつわりに悩まされる方も多いでしょう。
痛みに耐えて出産した後は、24時間休みなしの育児が待っています。
特に、初めての出産の場合は次々と自分の体に起こるできごとに対応していくのが精いっぱいでしょう。
また、現在の女性はキャリアと育児の両立に悩む方も多いです。
産休や育休を取得しても、スムーズに仕事へ復帰できるとは限りません。
さらに、今まで簡単にできたことも、赤ちゃんと一緒だと難しくなります。
その結果、イライラがたまる方も少なくないでしょう。
これが夫に対して態度がそっけなくなる理由です。

2.男性は親になるまで時間がかかる?

一方、男性は赤ちゃんが生まれても生活に変化はありません。
「家族はひとり増えただけ」という認識の方も多いでしょう。
また、女性が母親になるために一生懸命準備をしたり勉強したりしているのに対し、男性は何もしない方が少なくありません。
ですから、赤ちゃんが生まれても何をしてよいか分からず、妻がなぜ大変そうにしているのか理解できない人もいるのです。
妻が育児にかかりきりになっている姿を見て、「出産後に冷たくなった」「自分にかまってくれなくなった」と思う方もいるでしょう。
しかし、「自分は妻と一緒に赤ちゃんについて勉強したから大丈夫」と思っている方も安心できません。
今は、たくさんの育児書が出ています。それを読めば、赤ちゃんのことをわかったつもりになるでしょう。
しかし、育児書はあくまで目安にすぎないのです。
育児書どおりに赤ちゃんが育つことなどまずありません。
それが理解できないと、正論を言っているつもりで妻を追い詰めてしまうこともあるでしょう。

3.夫の無理解が招く!?産後クライシスとは

産後クライシスとは、出産がきっかけになって夫婦仲が悪化することです。
修復がうまくいかなければ、そのまま離婚になることもあるでしょう。
また、離婚にならなくても夫婦仲が冷え切り、仮面夫婦になることもあります。
産後クライシスの原因は、育児に手いっぱいになってしまった妻と、いつもと変わらない生活を望む夫との気持ちのすれ違い。「話し合いで解決できないか?」と思う方もいるかもしれませんが、育児に精いっぱいになってしまうと夫と話し合いをするのもおっくうになってしまうことも珍しくありません。
また、夫が育児に無理解だと妻がなぜ大変そうなのか、なぜいつも疲れているのかさえ分からないでしょう。
ですから、妻の大変さを理解することが産後クライシスを防ぐ秘訣(ひけつ)なのです。

4.育児中の妻のために夫ができることとは?

しかし、いくら育児に大変だからといって妻がずっと不機嫌だと、夫はつらいでしょう。
そこで、この項では夫が妻のためにできることをご紹介します。
今日からできることもたくさんあるでしょう。

4-1.妻のつらさを共感してあげる

女性は、男性よりも共感を求めたがります。
何か問題が起きて相談をしたとき、男性は解決方法のアドバイスを欲しがることが多いです。
しかし、女性は「大変だったね」「つらかったね」という共感を欲しがります。
日中、赤ちゃんとずっとふたりきりでいると、ストレスがたまるでしょう。
帰宅した夫にぐちをこぼす妻は多いと思います。
そのときに、「母親なのだから当たり前」とか「仕事よりも楽だろう」と言ってはダメです。
「つらかったね」「いつもお疲れさま」と妻の気持ちに共感してあげましょう。
それだけでも、妻は満足することが多いのです。

4-2.自分のことは自分でやる

男性もだいぶ家事をする時代になりましたが、まだまだ結婚すると家事は妻任せ、という方が多いでしょう。
しかし、出産後は育児に手いっぱいで家事まで手が回らない妻も多いです。
ですから、最低限自分のことは自分でできるようにしましょう。
食べた食器を洗う、洗濯機を回して洗濯物を干す、などは仕事の後でもできることです。
また、休みの日は掃除などもやってあげましょう。
赤ちゃんのお世話よりもその方がありがたい、と感じる妻は多いのです。

4-3.妻にひとりになる時間を作ってあげる

育児中の女性に何が欲しいか尋ねると、「自分ひとりになる時間」と答える人が多いのです。
出産後はどこに行くにも赤ちゃんと一緒で、お出かけを楽しめない人も多いでしょう。
ですから、たとえ1~2時間だけでもひとりの時間を作ってあげると、妻はストレス発散ができます。
授乳中でも、ミルクをあげておむつを替えておけば数時間は大丈夫、ということが多いのです。
父親も、おむつ替えくらいはできるようになりましょう。

4-4.イクメンを気取りすぎない

今は、育児に積極的な男性も増えています。
そのような男性を「イクメン」というそうですが、あまりにイクメンがすぎるとかえって妻とケンカになることも多いでしょう。育児はひとりひとりやり方が異なります。女性は自分の赤ちゃんと接しながら、ベストな育児方法を学んでいくのです。
しかし、男性はどうしても赤ちゃんと接する時間が少ない分、育児書などから知識を得て育児をすることも多いでしょう。
その結果、育児の方針で意見が対立することもあるのです。
ですから、育児の主体は妻に譲りましょう。
「自分の方針を貫く」イクメンよりも、「妻の手助けをきちんとする」イクメンの方が、妻にとってはありがたいのです。

4-5.セックスについてよく話し合おう

出産を機にセックスレスになってしまう夫婦は、珍しくありません。
女性は妊娠中~出産後にかけて体が大きく変化します。
それと一緒に「セックスをしたい」という気持ちが薄らぐ人も珍しくありません。
また、育児に精いっぱいでとてもそのような気分になれない、という方もいるでしょう。
そんなときに夫が無理に誘えば、夫婦の気持ちに溝ができます。
ですから、産後のセックスについてはよく話し合いましょう。
夫もよい大人なのですから、セックスをしたいという自分の気持ちにうまく折り合いをつける必要があります。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は、出産後に妻の態度が冷たいと感じる原因とその対処法についてご紹介しました。
まとめると

  • 妊娠中~出産後にかけて、女性の体と心は大きく変化する。
  • 産後は育児に手いっぱいになり心の余裕がなくなる妻が多い。
  • 夫が育児に無理解すぎても積極的過ぎても産後クライシスは起こる。
  • 育児は妻が主体で夫はそれを支えるというスタンスを取ろう。

ということです。
今は、女性が出産しても仕事を続けるのが当たり前のような風潮があります。
ですから、女性はますます心身ともに負担が大きくなっているのです。
そのうえ、夫が「妻の態度が冷たい」などと言い出したら夫に対する愛情も冷めてしまうでしょう。
妻の心に余裕が戻るように、夫は支えてあげてください。